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謎多きフリーメイソン、入会審査はまるで難関小学校お受験のよう|辛酸なめ子

「徒弟」「職人」「親方」3つの階級がある

 フリーメイソンは入ってからも大変で、大きく「徒弟」「職人」「親方」の3つの階級にわかれているのですが、その度に儀式を暗記しなければならず、かなり膨大な量だとか。A4数十枚ぶんのセリフや段取りを頭に入れる必要があると聞いたことがあります。ストイックな研鑽の日々です。 「何十ページぶんもある儀式を成功しないとならないんで、すごい大変だと思いますよ。ある人は合格するのに6~7年かかったと言いますから。優秀な人は3段階進むのに半年くらいですかね」

フリーメイソン専門店「M」で残留思念を吸収

 高須院長みたいなもともと頭が良い人は有利なのかもしれません。今まで、もし女性でも入れたら入ってみたいと思っていましたが、暗記とコミュ力的にムリだと実感しました。でも、フリーメイソンに入っている男性は有望です。人間性が高められ、世界の有力者とつながり、儀式のためにその都度暗記するので脳細胞が鍛えられ、年をとってもボケなそうです。  でも、入れない人も、入るのをあきらめた人も、フリーメイソン専門店「M」で買物すれば有望なメーソンの残留思念を吸収できて運気が上がります。フリーメイソンアイテムをチラつかせれば海外では特別なサービスを受けられたり、なんちゃってメイソン、フリーライダーメイソンが一番気楽でおいしいかもしれません。 <文/辛酸なめ子>
辛酸なめ子
東京都生まれ、埼玉育ち。漫画家、コラムニスト。著書は『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」』(マキノ出版)、『辛酸なめ子の現代社会学』(幻冬舎)、『女子校育ち』(筑摩書房)など多数。
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