一方、この検視結果を疑問視する声も。一部の専門家は、頭蓋骨や眼窩（がんか）を骨折し、右脳と左脳の両方で出血が起きていたことを考えると、「頭部に相当大きな衝撃が加えられたはず」との見方を示している。ある医師は、「野球のバットで殴られるか、20～30フィート（約6～9メートル）の高さから落下したときと同等の重傷を負っている」と指摘している。 　別の医師も「これは滑って転んだ、ちょっと脳震盪を起こしたという話ではありません。これは深刻な頭部外傷です。サゲットさんのご家族や友人が、実際には何が起こったのかを知ることができるよう願っています」とツイート。その後、本当の死因や他殺の可能性について多数の問い合わせを受けたため、「意図的に加えられた外傷だったという意味ではありません。けれども、たんに食器棚に頭をぶつけたという話ではないということです」とあらためて説明した。 　米ピープル誌で見解を述べた医師2人も、それぞれ異なる見方を示している。救急医療の専門医は、米国内で毎年、数万人が転倒によって脳の外傷を負っており、ボブのケースは決してめずらしいことではないと指摘。その一方で、神経外科の専門医は、「階段から転げ落ちる、もしくは車やバイク、自転車で事故にあったときに匹敵する外傷を負っているように見える」としている。 　ただ2人の医師は、「たとえ頭部に深刻な傷を負っていても、そのまま入眠することはあり得る」という点で、同じ考えを示している。そのうえで、頭部に傷を負ったときは経過にじゅうぶん注意し、必要であれば速やかに医療機関を受診してほしいと注意を呼び掛けている。 ＜文／BANG SHOWBIZ、女子SPA！編集部＞