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独身で稼ぎもない…みじめなアラフォーの私を救った“闘う女”たち

「結婚してないし、お金も稼げない、みじめな女だなと感じていました」。 自分のことをそう振り返るのは、ライターの尾崎ムギ子さん。人生詰んだとき、救いはどこにあるのか…。尾崎さんの場合は、“闘う女”=女子プロレスラーへの連続インタビューによって、再び立ち上がれたと言います。 女の答えはリングにあるそのインタビューをまとめた書籍が『女の答えはリングにある  女子プロレスラー10人に話を聞きに行って考えた「強さ」のこと』(4月14日、イースト・プレス刊)です。彼女が考えた「強さ」とは? (以下、尾崎ムギ子さんの寄稿。写真は同書に登場するプロレスラー、順不同) 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます

ライター廃業寸前の私を救ったのは…

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難攻不落のスピードスター」DASH・チサコ/センダイガールズプロレスリング

 26歳でライターになってから、本を出版することだけを夢見て生きてきました。36歳になってようやく出版した本のタイトルは『最強レスラー数珠つなぎ』(イースト・プレス)。日刊SPA!で連載していたプロレスラーのインタビューをまとめた本です。  夢が叶った。しかしその途端、筆が止まりました。全部出し切ってしまった……。もう書きたいことがなにもない……。ライターはほぼ廃業状態。アルバイトで日銭を稼ぐ日々が1年半続きました。結婚してないし、お金も稼げない、みじめな女だなと感じていました。
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「美しき狂気」ジュリア/スターダム

 そんなある日、黒田という女性編集者から連絡があり、会うことになりました。開口一番、「また文章を書いてください!」と言います。いやいや、わたしにはもう文章を書きたいとか、社会に向けてなにか意義深いことを発信したいとか、そういう気持ちはサラサラないんですよ。しかし彼女は食い下がり、「『最強レスラー数珠つなぎ』みたいな、プロレスが人生に相渉る文章を読みたいんです!」と言います。あまりの熱意に根負けし、彼女とnoteで「プロレス往復書簡」を始めることになりました。  

「女の幸せ」を巡り、編集者とガチ喧嘩

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「スターダムのアイコン」岩谷麻優/スターダム

 また文章を書き始めたものの、思うようにはいきませんでした。相変わらずプロレスの企画は通らないし、他に書きたいテーマもない。往復書簡の中で「とっとと“女の幸せ”とやらを掴んだほうがいいのかなあ」と書くと、黒田さんは疑問を呈しました。「あなたのしんどさは、女の幸せを手にすれば解消されるんですか? そもそも女の幸せとかいうその価値観、わたしは嫌いです」――。  二人の関係は次第にギクシャクしていき、わたしが「黒田さんは男性を敵視している」と書いたことで、修復できないくらいにこじれてしまった。深夜、LINEでお互いをボロクソに攻撃し合い、わたしから「もう連載は続けられません」と言いました。
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「怪物」橋本千紘 /センダイガールズプロレスリング

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「女の幸せ」より「自分の幸せ」を
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