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「牛乳」を選ぶとき注目すべきキーワードとは?低温殺菌、ジャージー牛、ノンホモetc

もう一つのこだわり製法「ノンホモ」は

ノンホモ牛乳

木次パスチャライズ牛乳と木次ノンホモ牛乳(木次乳業)。パスチャライズは、低温殺菌。ノンホモはノンホモジナイズドの略で、牛乳に含まれる脂肪球を均質化していないことを示す。

 大半の牛乳は乳脂肪の「均質処理」がされていますが、「ノンホモ」と呼ばれる牛乳はこの処理がされておらず、絞ったままの状態を生かしたもの。放置すると上部に生クリームの層ができて分離するタイプのことをいいます。  木次乳業の「木次ノンホモ牛乳」(226円)を飲んでみたところ、意外にもさっぱりした味わいでした。牛乳嫌いの人が指摘する“牛乳臭さ”はなく、後味がよい感じ。  こちらも「これぞ甘い牛乳だ!」と言い切ることはできませんでしたが、調べてみると、メリットとしてはおなかがゴロゴロしにくく、余分な脂肪を吸収しにくいそうです。  また、牛乳が苦手な方には飲みやすさを実感できる可能性があるため、ある人にとっては「おいしい、これはアリ」と感じてもらえそうです。

牛の種類が違う「ジャージー牛乳」は

蒜山ジャージー牛乳(蒜山酪農農業協同組合)

蒜山ジャージー牛乳(蒜山酪農農業協同組合)

 次に、牛の品種を変えてみましょう。一般的な乳牛は白黒模様でおなじみの「ホルスタイン種」ですが、レアな存在(約0.8%)として「ジャージー種」が飼養されています。  この牛は、イギリス領であるジャージー島産の乳牛で、ホルスタインに比べて小柄であるものの、おいしい牛乳が搾れるそうです。  蒜山酪農農業協同組合の「蒜山ジャージー牛乳4.2」(500ml・300円)を飲んでみたところ、はっきりと「甘くて濃厚だ!おいしいぞ!」という感動が押し寄せました。成分無調整タイプが乳脂肪分5.0%。数値を見ても一目瞭然です。低温殺菌タイプではなかったものの、独特の臭みなどは感じませんでした。  値段もお高めですが、甘くておいしい牛乳を探している方には間違いのない一本でしょう。甘い牛乳、発見です!
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最後は、飲むシーンを想定した「パンに合う牛乳」
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