Lifestyle

タッパー弁当ってアリ?ホラン千秋の“映えない弁当”から学ぶべき、大切なこと

ホランさんのお弁当には、優しさが詰まっていた

 情報番組のキャスターとしても活躍中のホランさん。彼女が作るお弁当の大半はタッパーに詰められたものが多く、母からの差し入れ総菜を詰めた日には“ヤラセ弁当”と紹介しています。そしてして私がもっとも釘付けになったのが、ビニール袋に入った「マグロの漬け」でした。  お弁当はもっと自由で良いし、他人に見せるためにあるものではない。自分が喜ぶものに忠実であってよいんだよ。そんな代弁をしてくれているかのようです。頑張りすぎている人へのやさしさ、救いのようにも感じます。  生魚なので保冷剤がついているかどうかは気になりましたが、私はホランさんの素直で自由な紹介ぶりに心をつかまれたことは事実ですし、キャスターとして活躍されている点でも、今のリアルな自分を伝えていくという姿勢が垣間見えたような気がします。  先日、彼女の体調不良が発表されました。想像を絶する忙しさの中でも自分の食事をどうにかやりくりしようとしていたホランさんが心配でたまりません。まずはゆっくりご快復をお祈りしたい気持ちでいっぱいです。そして同じように頑張りすぎている人には、無理をし過ぎないで欲しいと切に感じます。  ホランさんのタッパー弁当を励みにしていた人は、必ずやいると思います。たとえ自称・手抜きであったとしても、他人から褒められなくても、作る行為こそが尊いと私は思います。しかしながら、タッパー弁当は、ヒトの体調のサインにもなるということに気がつきました。  そうです、自称・手抜きタッパー弁当は、笑いでも自虐でもなく、日常生活の頑張りに無理がたまっている証にもなりますから、忙しさに苦しむ人がいたら周りがしっかり気づいてフォローをしていく必要性を感じています。  毎日お弁当作りに頑張る皆さん、タッパー弁当を愛する方々に心から敬意をこめて。そしてくれぐれも頑張りすぎませんように! 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます <文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ