Human

会話でわかる「大人になりきれてない人」の特徴。ハタから見ると気づきやすい

大人でも、自分のことを意外と知らない

林:では30代のおおしまさんが考える、大人の条件ってどんなものでしょうか? BAR BOSSAおおしま:私は、「自分をちゃんと知って、受け入れている人」です。自分はどんな気質だとか、長所も短所も含めて知り、そして受け入れた上でどうするか決めるというか。知ったあとで折り合いをつけもいいし、克服するために頑張ってもいいんです。どちらにせよ、ある程度の内省ができている人って、成熟した印象を受けることが多いです。 私は恋愛コラムも書いているのでよく「相手をもっと知るにはどうしたらいいですか?」みたいな質問を受けるのですが、自分のことをよく知らないのに、相手のことを深く知るって実はできないんですよ。でも、そういう人ほど、効率的なテクニックを求めたりしがちで……。だから婚活をしていい人と知り合いたいと思うなら、自分に沢山問いかけ、自分を知ることが大事っていつも言ったりします。 林:自分の弱さを知ると相手の弱さをも知る事ができる、みたいな話ですね。

知らない場所で、色んな人と話をし合う

おおしま:自分との付き合い方の話をすると、自分もまだまだ完璧ではないのになって、少し恥ずかしさも覚えます。最後に、これから年齢関係なく「大人の条件」を意識していったとき、林さんとして、何から行動を始めたらいいと思うか、教えていただきたいです。 林:一般的かもしれませんが、知らないところに行って、色んな人と話をし合うことですね。自分と似たような人でも全く違う人でもいいですし、今は厳しいかもしれませんが、海外に行ってもいいです。でもこういう話をすると、できている人ほどまだまだですって思ったりして、逆にできていない人ほど自分は大丈夫って思っていたりします。 BAR BOSSAおおしま:それこそ、成熟した大人ほど行動や自己分析が謙虚なのかもしれませんね。人って年齢が上がるほど自分の心地よい場所から出なくなると言いますが、年齢を重ねながらも意識して行動を起こすことで、次の自分が見えてくるのかもしれません。 【林伸次さん】 渋谷のワインバー「BAR BOSSA(バールボッサ)」店主。中古レコード店、ブラジル料理店、ショット・バーで働いた後、1997年「BAR BOSSA」をオープン。バーを経営する傍ら著作家としても活躍し、cakes「ワイングラスの向こう側」など多数の連載をもつ。著書に『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』(幻冬舎)など。 【第1回記事】⇒友達づくりの上手な人が“やらないこと”とは。バーのマスターに聞いて納得 【第2回記事】⇒結婚や出産で、女友達とギクシャク!男女で違う「友達と疎遠になる理由」 【第3回記事】⇒「結婚は?子どもは?」親が聞いてくる理由。モヤる前に“ひと言”伝えよう <取材・文/おおしまりえ 写真/林紘輝>
おおしまりえ
水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。Twitter:@utena0518
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