
ホカホカのごはんの上に青じそを敷いて、照り焼きチキン、漬物、トマトをのせました
わっぱ弁当の内側を軽く水で濡らして、ごはんをよそいましょう。
木の吸湿性によって温かなごはんの蒸気が程よく外に逃げるため、冷めてもふっくら柔らかく、ごはんがとにかくおいしいことに感動するはずです。この点は、どんな弁当箱よりも秀でている利点でしょう。
そしてもう一つは、見た目がとにかくおいしそうに仕上がる点。ごはんの上にのせていくだけですが、弁当作りに自信を持てない人にとっては楽しいきっかけにもなるかもしれません。
また、プラスチック製の弁当箱に慣れた人にとっては喜びもひとしおです。参考までに、実際に私が作ったお弁当をご紹介してみましょう。普段のおかずをのせるだけでも何気なくおしゃれに仕上がるせいか、どんどん作りたくなる魔法にかかってしまいました。

サバ塩焼き、人参しりしり、オクラなどを乗せた魚弁当
もっとも家族内の人気が高かったのが、サバ弁当。
木に囲まれたお弁当箱の雰囲気は子どももうれしいようで、小学生の我が子は大喜びして完食してくれました。木の香りをほんのり感じることもおいしさにつながるようです。
さらにロールパンやサンドイッチを入れてもほっこりした感じにまとまります。この弁当箱はカビに気をつけてしっかり乾かすことさえ守れば、扱いは難しくありません。
しかも弁当のジャンルも問わず、どんなメニューにも対応できそうですが、シビアに考えたときに適さないのは、脂っぽいチャーハンや焼きそばなどでしょうか。使ったあとの色や匂いが残ってしまい、長くきれいさを保つことが難しくなりますから気をつけましょう。

ロールパン弁当も扱いやすく、好評です
気軽な値段なのに本格的な「曲げわっぱお弁当箱」。忙しい皆様のお弁当ライフが少しでも気軽に、楽しく、おいしくなりますように。
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<文/食文化研究家 スギアカツキ>