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90歳大女優「7万円で違法中絶して死にかけた」過去を告白

望まぬ妊娠をさせられた若い子達のことを考えた

 女性の中絶を認めた歴史的な「ロー対ウェイド」判決は、6月24日に米最高裁で覆され、女性の中絶の権利が憲法で保障されなくなった。リタはインタビューでそれについても言及し、動揺を隠しきれない様子で次のように語っている。 「こうなるだろうと分かってはいたから、ショックは受けなかったけど、あ然としたわ。極端な例だけど、レイプや近親相姦で妊娠させられた若い女の子達の事を考えた。不公平という言葉以外で表せないわ」  そして、「同じように考えている人が沢山いて、この裁判の結果を受けて、これからどうしようかと考えているわ」としたうえで、自身も声を上げ続け、行動していくと決意を新たにしている。

「中絶の権利を認めない」判決にセレブら怒り

 1970年、テキサス州の連邦地方裁判所で人工妊娠中絶の是非をめぐる訴訟が起こされた。裁判のなかで、原告のジェーン・ロー氏(仮名)は「中絶の権利は女性の基本的な権利」と主張。中絶を禁止する州法は違憲であると訴えた。これに対し、ダラス地方検事ヘンリー・ウェード氏は、中絶を禁止する州法を擁護した。  連邦地方裁判所は「中絶を著しく制限するテキサス州法は違憲である」との判決をくだし、1973年には連邦最高裁判所もこの判決を支持した。この「ロー対ウェイド」判決によって、それまで違法とされていた妊娠中絶が女性の権利として認められるようになった。  ところが約50年経った今になって、米最高裁はその歴史的な判決を覆し、妊娠中絶を「憲法上の権利として認めない」と判断。米国内で激しい論争が起こり、各界から抗議の声が続々とあがっている。これまでに、マドンナ、マライア・キャリー、テイラー・スウィフト、元米大統領オバマ氏のミシェル夫人、アン・ハサウェイらをはじめ、多くのセレブが反対声明を発表。米ドラマで活躍する女優ビジー・フィリップスは、中絶の権利を訴えるデモに参加し、身柄を拘束された。  リタが懸念していたように、今回の米最高裁の判決によって、性的暴行などで妊娠させられた女性の中絶が認められなくなる可能性も指摘されている。実際、中絶が認められていないオハイオ州では、レイプされて妊娠した10歳少女の中絶が認められなかったケースも報告されている。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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