渡辺大知31歳が演じる“風俗嬢に恋する客”「自分がやらなくちゃ」と思った理由
自分を綺麗に見せることには興味がない
──映画で初主演した経験が俳優を目指すきっかけに?
渡辺:役者を目指すというより、もともとバンドで誰かと一緒にものづくりをすることが僕の人生を変えた最初の革命だったんですが、映画で第二の革命が起こってしまったんです。音楽も文章も自発的にやっていたことで、一方、演技だと他人から何かをやってほしいと求められて、映画に自分を捧げることになる。それがバンドと近いようで真逆の感覚で、自分はその両極があって初めてバランスが取れるんだと思ったんです。
──渡辺さんは能天気で無神経な若者を演じることが多いですが、いつも本当にウザいと感じさせられて素晴らしいです。
渡辺:それは嬉しいですね。そもそもキャラクターや自分を綺麗に見せることに興味がなくて、画面の中で本当に血が流れて脈打っているように見せたいんです。音楽でも歌がうまくなりたかったわけじゃなくて、体の中から湧き起こるにおいみたいなものを表現できないかと考えていました。演技だと、機械的な動作の精度を上げることが生々しさに繫がったりする。それに気づいたとき、音楽でやりたかったことと近い表現ができそうだと思ったんです。画面には映らないけど、「なんかこいつ生きてんな」って思ってもらえるような鼓動を伝えたいんです。
『ロマンス暴風域』はターニングポイントになりそう
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『ロマンス暴風域』 鬼才・鳥飼茜の心を抉る衝撃作を渡辺大知主演で待望の実写ドラマ化! ヒロインの風俗嬢役には元モー娘。の工藤遥、朝ドラ女優の小野花梨が決定。 2022年7月5日(火)からMBS/TBSドラマイズムにて放送スタート。
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