家族になるってことは、教えも受け入れるってことだよ
まず、彼の実家に着いた途端見えたもの、それはズラッと並ぶ宗教関連の書籍や、各種グッズだったそうです。そう、彼の実家は“ちゃんとした信者さん”だったのです。
また彼もてっきり脱会を報告済みかと思いきや、
結婚の挨拶時に「俺、もう脱会届け出したから」と、初めて報告するではありませんか。
すると母親は顔色を変え、「そんなの許されるわけないでしょ」と鬼気迫る顔で彼に詰め寄ったといいます。

そしてどこかに電話をしたかと思ったら、数十分して到着したのは、近所に住む祖父母やいとこたち。
一見婚約者であるD子を歓迎する素振りを見せる彼らですが、「
うちの家族になるってことは、教えも受け入れるってことだよ」と、ネチネチと勧誘が始まりました。
彼女は恐ろしくなり、とりあえずその場は「検討します」と適当に返答してやり過ごしたそうです。
あまりの温度に怖くなった彼女。彼も想定外のリアクションに「ごめんね」と謝りますが、彼女としてはこのまま結婚はできないという気持ちがありました。そこで彼にはっきり伝えます。
「脱会と合わせて、親と絶縁して欲しい。宗教とは今後一切関わらないようにするには、それしかない。無理なら結婚はなしにして」