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父が緊急入院。病室にかけつけた娘がふるえた父の一言とは?

父の一言で放心状態に

「はっきり私の目を見ながら『クワガタ』って、全く表情変えずに言ったんですよ。その瞬間“あぁもう以前みたいにお父さんとコミュニケーション取れなくなっちゃったんだ、取り返しがつかないってこういうことなんだな”と背中がゾワゾワして震えが止まらなくなってしまって」 そんな放心状態の久美子さんに、お父さんが「おい久美子、ごめん、冗談だよ冗談」と微笑みかけてきたそう。 「思わず、もー!!って座り込んで泣き笑いしてしまいました。こんな場面でそんな冗談言う?と思いましたが、本当に良かったとホッとした気持ちでいっぱいになりましたね」

入院後、明るく変わった父

幸いお父さんは軽い脳梗塞で、後遺症も手術の必要もなく、明日には帰宅できると言われました。 「どうやら父も今回の緊急入院で『久美子が言うように、もっと家族に寄り添って楽しい冗談が飛び交うような家庭になるように努力すべきだった』と後悔したみたいで…やっぱり同じこと考えて、親子ですよね」 彩美さんにとっては普通の優しい祖父母それ以来お父さんはとても明るくなり、久美子さん達と一緒にバラエティー番組を観るようになったそう。 「『ちゃんと観てみたら面白いんだな』とゲラゲラ笑って楽しそうですよ。ちなみに『有吉の壁』がお気に入りみたいです」 そして、久美子さんとお母さんも「一緒に釣りに行きたい」とお父さんにお願いしてみましたが…。 「『釣りは1人静かに楽しむものだから』と断られてしまったんですよ(笑)ですがあれ以来『クワガタ』は父の鉄板ギャグになり、なにかあるとすぐに連呼して、私達を笑わせてくれるようになりました」 【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ 【あなたの体験談を募集しています!】⇒心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック <文・イラスト/鈴木詩子>
鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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