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自殺未遂、年金3万円…どん底人生から80代でやっと見つけた“生きる幸せ”

がま口バッグが話題に! 看板商品になる

 ミシンを使いこなし、様々なアイテムがG3の手から生まれます。やがてkikiさんのリクエストで、G3はがま口バッグに挑戦。商品自体はレベルアップしていますが、すぐに売れるわけではありません。そんな時、留学中だったkikiさんの息子さんが帰国しました。G3sewing(じーさんソーイング)に18歳のフレッシュな知恵と知識が加わったのです。息子さんはさっそくツイッターページを開設。同時期に完成したのが、椿の柄のがま口バッグです。
がま口バッグがブレイク

看板商品のがま口バッグ

 今やG3sewing(じーさんソーイング)の看板商品となったがま口バッグを持つG3の画像をツイッターにアップすると、次から次へとDMが! G3いわくの「アメリカンドリームみたいや」。G3の熱意と技術、ご家族の支えと努力が結実した瞬間でした。

80代、まだまだこれから

 世の中の不景気も手伝って、50代の私も年々先行きが不安になっています。年金はもらえるのか、仕事は続けられるのか、健康は維持できるのか等々。30代、40代の方も不安に苛まれているかもしれません。でも、G3のように過去に修得した技術を生かし、第2、第3の人生を切りひらくことができたら、どんなに素敵でしょう。 80代、まだまだこれから G3も、最初は商品として考えなかっただろうし、売るつもりも毛頭なかったと思うのです。ただ夢中になって取り組むうちに、周囲もその姿に胸打たれ、皆が一緒に心豊かになったのではないでしょうか。そうして、商品そのものはもちろん、商品に込められたG3とご家族のあたたかさにふれ、大切に使っているに違いありません。  G3sewing(じーさんソーイング)をはじめた頃は、kikiさんが年をとったG3とB3を引っ張っていくという、どちらかというと上から目線だったそうです。なんせ80代、体力や気力が衰えていくのは当然です。しかし培ってきた知恵や技術はなくならないもの。さらに「ていねいな仕事ぶり、あきらめない心の強さ」も見習いたいとkikiさん。G3の生き方や、G3の仕事から健康までを支えるご家族の暮らしは、私自身も学びになりました。
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G3sewingの生き方が素敵
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