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“初代バチェロレッテ”福田萌子、友達に裏切られて気づいた人付き合いのコツ

無理して合わせても、自分のためにはならない

 今でこそ自分チョイスの幸せを謳歌する福田さんですが、子どもの頃は人間関係に悩んだそうです。沖縄という歴史的に複雑な事情を持つ地に生まれ、しかもご両親は沖縄の出身ではありません。独特な隔たりがある中で、仲間外れにされないよう、幼い福田さんには周囲の顔色をうかがう癖がつきました。
無理して合わせても、自分のためにはならない

写真はイメージです。

 子供の世界にも社会性があり、自然と自分を守る術を身につけるものです。同級生達にとけこむように、合わない話にも笑って合槌を打っていた福田さん。そんな福田さんに転機が訪れたのは、高校一年生のときでした。  仲のよかった友人に、別の友人のことを相談したら、後日「萌子が誰々さんの悪口を言っていた」と暴露されたのです。よくある話といえばよくある話です。しかし福田さんは「無理してみんなに合わせても、自分のためにはならない」と、この1件で学んだのです。

「こうあるべき」という呪縛からの解放

 仕事や肩書きなどから、私達は「こうあるべき」の呪縛にとらわれてしまいがち。20代後半だった福田さんも、「モデルはガリガリに痩せているべき」「肌は真っ白であるべき」というイメージにがんじがらめになっていました。
 100gの体重変動に一喜一憂し、食べる量を減らし、筋肉をつけないために運動もシャットアウト。健康的で溌溂とした今の福田さんからは想像もつきません。福田さんご自身も当時の自分を、「ちっともカッコよくありません。細いけど、ただそれだけ」とバッサリ。自分らしさがかけらもない姿には、内側から湧き出るエネルギーや輝きがないのでしょう。  本当の美しさは、「自分らしさ」。「こうあるべき」ではなく、「これがしたい」と心の底から願い、動き、手に入れることです。「なぜなら、私の人生は、私のものだから」。力強く、福田さんは断言するのです。  万人に好かれなくても、社会のセオリーからはみ出ていても、自分の意思をつらぬいていく。あなたの人生は、あなたがつくるのです。あなたの幸せは、あなただけのオーダーメイド。  そんな大切な気づきをくれる本書。読み終えたとき、あなたも満面の笑顔になっているに違いありません。 <文/森美樹>
森美樹
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
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