飛んで跳ねておどる愉快な猫トリオ!浮世絵から飛び出してきたみたい
1枚の写真が話題に
Muddy Catがオープンしたのは2018年。ご夫婦で東京から熱海へ移住したので、友人知人はいませんでした。熱海駅から徒歩25分、繁華街からも外れた場所に、お客様がまったく来ない日もあったといいます。ある日、お店の宣伝のためにはじめたツイッターに、1枚の写真を投稿しました。それが「ねこじゃらしで遊ぶミチル」です。
まるで浮世絵の猫又のようなミチルに、河鍋暁斎の絵と並べてアップしたら、なんと「イイネ!」が10万超。テレビやネットニュースが相次ぎ、お客様も増えて……、とミラクルが続きました。てんてん、ミチル、タビ子は「本物の招き猫」に違いありません。
もっともっと幸せに
「せめてもの恩返しに、これから先、もっともっと猫たちを幸せにしてあげたいと思っています」と熱海Muddy Catさん。引き取られる前は、3匹それぞれ苦労もあったでしょう。でも今は、こんなに動きも表情も豊か。
自由気まま、味わい深い猫たちと、猫たちを見守る飼い主の絆があるからこそ、こんなにも私たちの胸を熱く、ほっこりさせてくれるのですね。
<文/森美樹>森美樹
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx
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