思わず「ギャー!」と声が出る、“クセ強”食品サンプルの数々。1番人気のプリンは
SNSに投稿された思わず「ギャー!」っと声が出てしまいそうなこの写真。この生卵、実は食品サンプルで出来ているんです。
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食品サンプルシェアNO.1の株式会社いわさきが作った「割れた卵」。いわさきのSNSには他にも思わず声をあげてしまいそうな作品がたくさん並んでいます。なぜユニークな食品サンプルを続々と世に出しているのか、いわさき特販部の中畑裕行さんにお話をお聞きしました。
――割れた卵などギョッとする食品サンプルの作品が多いですね。
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中畑裕行さん(以下、中畑)「割れた卵は、いわさきグループの創業90周年の記念事業として開催した『おいしさのアート展2022』に出品された作品の一つです。いわさきグループに所属する約130名の技術者で作品コンペをおこないました。私たちは食品サンプルを作る会社なので、普段は飲食店さまのオーダーを受けて商品を作っているのですが、コンペということで参加者が自由な発想で作ってみたいものを作っています」
――オンラインショップにも面白い商品がたくさんありますね。
中畑「ありがとうございます。業務用の食品サンプルを作る会社ですが、社内で『次の世代で新しいことをしよう』という話が出て、『業務用として売るものだけではなく一般向けの商品も作ろう』と3年前にプロジェクトを立ち上げました。コロナ禍だったこともあり、まずはオンラインショップで売ろうと商品を一般向けに販売しています」
――プロジェクトの会議で、「ペットボトルにしゅうまいをつけよう!」と話しあったりするのでしょうか。
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中畑畑「『こんな商品あったら楽しいかも』と各世代のメンバーが会議で意見を出します。メンバーの中には技術者もいるので、『こんな作り方だったらどうですか?』『じゃあ、一度つくってみよう』というやり取りでアイデアがどんどん形になっていきます。会議は月に1回あり、プロジェクトなのでメンバーそれぞれに通常業務があるのですが、作れるメンバーは試作品を作って『こんなのどうでしょう』と持ってきます」
――楽しそうな会議ですね。
中畑「枡酒グラスのひんやり感やこぼれている様子など本物なら一瞬しか表現できないことも、食品サンプルならその瞬間を止めることができます。この『食品サンプルでしかできない表現』に加え、メモスタンドとしての機能をつけるなどの実用性を持たせることを心がけて、商品開発をしています」