そして、祐一さんには不思議な点がまだありました。プライベートでの人との交流が、ないという点です。

「祐一は下戸だということで、私とも飲まないぐらいでした。なので、会社の飲み会などに参加しないのはまだわかるんです。でも、『
たまには友達と遊んでくれば?』などと言っても、『
俺には香織しかいないから』の一点張り。会社では慕われていたのに、おかしいなと思いました」
祐一さんの気持ちが少々重たいような気がしてしまいますが、香織さんにとっては、それだけならまだよかった、とのこと。
大問題が起きてしまったのは、つい先日の、会社の送別会でした。
「私が会社に在籍中にお世話になった方が退職されるとのことで、珍しいことに、祐一が一緒に送別会に行かないか、と言ってきたんです。私は、祐一もそういう場に参加することがあるんだなと思い、うれしくなったこともあって、OKしました」
そこで、祐一さんの恐ろしい本性が現れることになるとは、香織さんは思ってもみませんでした。