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あれ?不倫で憎まれキャラだったカミラ夫人、かわいくなっている…?|辛酸なめ子

チャールズ王のいらだちにみせた年上の包容力

 そして世界に報じられたのは、即位直後のチャールズ国王が癇癪(かんしゃく)を起こしたときの冷静なカミラ妃の姿。北アイルランド訪問中、記帳する時に万年筆のインクが漏れて「大嫌いなんだこういうの!」「ああ、もうイヤだ!」と苛立(いらだ)ち、部屋を出て行ったチャールズ国王。そんな姿を見ても慌てふためくことなく、落ち着いて自分のサインをしていたカミラ妃の姿に、年上の包容力を感じました。  英調査会社によると、一連の行事を通してカミラ妃が立派につとめを果たしたと思う,という回答が過半数の53%にものぼったそうです。

持ち前の忍耐力&鈍感力で痛みに耐えた

 さらに、カミラ妃は、国葬などの一連の儀式の間、実は足の指を骨折した状態で、痛みに耐えながら公務を続行していた、という驚きのニュースも報じられました。痛みに耐えながら、集まった群衆に挨拶したり、儀式で立ちっ放しだったり……。
 今まで数十年もバッシングされてきたカミラ妃なので、足の指の骨折に耐えながら公務する、なんてことは、大した痛みではなかったのでしょう。持ち前の忍耐力&鈍感力があるようです。前途多難な英国王室ですが、カミラ夫人ならどんな試練にも耐えられることでしょう。まさに時代に選ばれた王妃なのです……。  後世に名が残るカミラ夫人と同時代に生きられることに感謝しながら、これからも動向を見守りたいです。 <文・イラスト/辛酸なめ子>
辛酸なめ子
東京都生まれ、埼玉育ち。漫画家、コラムニスト。著書は『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」』(マキノ出版)、『辛酸なめ子の現代社会学』(幻冬舎)、『女子校育ち』(筑摩書房)など多数。
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