香取慎吾と“再会”がエモい!山本耕史「鎌倉殿」「クロサギ」絶好調の理由とは?
「待たせたな」がまた聞けた。2004年の大河ドラマ「新選組!」の土方歳三の決めセリフである。
歴史上の偉人にインタビューする人気コントが、現代に別人として転生した近藤と過去から来た土方が出会ったみたいなショートドラマのようで、やけにエモかった。「ワルイコ」と「新選組!」はどちらもNHK制作だからか大判振る舞いといった印象で、こういうドラマ、NHKでほんとうに作ってほしい。
今、なぜ「新選組!」回顧なのか。2023年は新選組結成160年、目下、京都では新選組展が開催されている。なんてこともあるからだろうか。それはそうと、山本耕史がファンの期待を外さないことだけは確かである。そして最近の山本はファンを更(さら)に拡大している。
きっかけは映画「シン・ウルトラマン」(22年)だろう。山本が演じた、地球を狙う外星人・メフィラスが話題になった。地球を狙っているにもかかわらず、妙に紳士的で、郷に入っては郷に従えとばかりに地球の流儀に寄り添い、居酒屋で語り、名刺を出し、割り勘にする、律儀(りちぎ)な外星人には親しみが沸く。彼のセリフ「わたしの苦手な言葉です」「わたしの好きな言葉です」は「メフィラス構文」としてSNSを沸かせた。
演じた山本耕史が、土方の扮装で「ワルイコあつまれ-秋の大感謝祭SP-」(10月29日放送)に登場し、近藤勇役だった香取慎吾と共演、ファンを喜ばせた。山本と香取は21年の「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」(テレビ東京)でも共演し息のあったところを見せたが、かっちゃん(近藤)とトシ(土方)としては18年ぶり。
山本耕史と堺雅人のCMも…「新選組!」今ふたたび
名セリフ「待たせたな」は2015年、朝ドラ「あさが来た」にも登場した。朝ドラでははじめての幕末を舞台にした朝ドラで(そこから明治に進む)、ヒロイン(波留)宅に土方が組を率いてやって来るエピソード。そこで山本耕史が土方役で出演し、大河の決めセリフ「待たせたな」を発してSNSを沸かせた。これもまた、大河と朝ドラ、共にNHKであるからこそのマルチバース展開だった。 最近、CMで山本と堺雅人が共演し、これまた「新選組!」の山南敬助(堺)と土方の再共演のようにも見え、「新選組!」ファンとしては嬉しく思っていたところだった。「ワルイコ」でも山南の場面が紹介された。組の重要人物でありながら掟(おきて)を破ったため粛清されるという悲劇の人・山南。だからこそ、CMの山本と堺が、ありし日の青春を共にした土方と山南のように見えて、目が潤んでしまうファンもいるだろう。筆者もそのひとり。
「シン・ウルトラマン」メフィラス人気が沸騰
メフィラス人気が沸騰したとき、山本が三浦義村役で出演している大河ドラマ「鎌倉殿の13人」も放送中で、脚本家・三谷幸喜も映画を見て「メフィラス最高」と讃えたとか。映画『#シンウルトラマン』#大ヒット上映中
— 映画『シン・ウルトラマン』公式アカウント (@shin_ultraman) June 19, 2022
割り勘でいいか?
ーーメフィラス#斎藤工 #山本耕史 #禍特対 pic.twitter.com/JsklIo5HwV