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最終回まで観たい秋ドラマ3選!“夫婦交換”も“子どもの医療”も目が離せない

 恋愛ライターの高萩陽平です。10月から秋ドラマが始まり、中盤に向かおうとしている作品も多く、「これとこれは最終話まで見ようかな」と“視聴確定”を決めた作品も出てきました。そこで、最終回まで見届けようと思った秋ドラマを3つ選び紹介します。 ※以下、ドラマ序盤のネタバレを含みます。

緊張感がすごい医療ドラマ

 まずは月9ドラマ『PICU 小児集中治療室』(フジテレビ系)。新設されたばかりの小児集中治療室“PICU”に配属された小児科医・志子田武四郎(吉沢亮)らが、子どもの命を守るべく奮闘する医療ドラマです。
PICU 小児集中治療室

画像:フジテレビ『PICU 小児集中治療室』公式サイトより

 このドラマは特に緊迫感が凄まじく、1話で搬送された少女に武四郎の上司・植野元(安田顕)が心臓マッサージを行うシーンは印象的。BGMは一切なく、ただただ医療機器から発せられる機械音が鳴り響くのみ。そして、懸命の治療も虚しく少女が命を落としてしまい、その時の空気感は呼吸を忘れるほどの重圧でした。  このシーン自体のインパクトも強いですが、「このドラマは子どもが死ぬドラマなんだ」と提示した、という意味でも今後の見ごたえに大きな影響を与えたシーンと言えます。医療ドラマは基本的に患者が助かるケースがほとんどであり、それが子どもであればなおさら。しかし、1話目から助からない子どもが出ることにより、「搬送された子どもは助かるのか?」という緊張感を与えて、毎話ハラハラドキドキしながら見させてくれます。  役者陣も注目で、なぜかイケメンとして扱われない吉沢も新鮮であり、安田の“理想の上司感”溢れる演技もぴったりハマっており、医療ドラマという定番な設定ですが新しい刺激の連続です。

刑務所を目指す“ムショ活”高齢女性

 次は『一橋桐子の犯罪日記』(NHK総合)。親友の宮崎知子(由紀さおり)を亡くした独居老人・一橋桐子(松坂慶子)が、お金も親しい知人も何もかもない生活に絶望して「現実世界で生きるよりも刑務所に入ったほうが幸せなのでは?」と考え、罪を犯して刑務所入りを目指す“ムショ活”のお話。  キリっとした印象の強い松坂ですが、本作では“幸が薄そうな高齢女性”をしっかり作り上げていることに驚きます。そして、その表現力から放たれる桐子の悲壮感は圧倒的であり、桐子に共感しがたい若い人もメンタルを削られるかもしれません。
『一橋桐子(76)の犯罪日記』

原作は原田ひ香『一橋桐子(76)の犯罪日記』 (徳間文庫)

 とはいえ、ムショ活を通して、桐子のパート先の上司・久遠樹(岩田剛典)、女子高生でありながら桐子と友情を育む・榎本雪菜(長澤樹)との交流を深め、徐々に“リア充”になっていく姿には安心感を覚えます。しかし、一人ぼっちではなくなりつつあるが、それでも刑務所に憧れを抱く様子はどこかシュール。思わずツッコミを入れたくなるのですが、「それだけ独居老人にとっては、あらゆる自由を奪われる刑務所よりも現実世界は生き地獄なのかもしれない」とふいに考え、寂しい気持ちになります。  悲しくもなり微笑ましくもなれる『一橋桐子の犯罪日記』。桐子が無事に(?)罪を犯して刑務所に入れるのか、それとも現実世界に居場所を見つけられるのか注目したいです。
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みなさんは赤の他人とセックスしたことがあるだろうか
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