
『マイフィンランドルーティン100』週末北欧部 chika (著)
――実際にヘルシンキに住んでみていかがですか?
chika:大変なことや予想外なこともあるのですが、家を出て駅まで白樺の生えた道を歩きながら「私、今人生で1番幸せだな」とじんわりと実感しています。
フィンランドに初めて来た時に「素敵だな」と感じた生活や自然の中に、自分が今本当に住んでいることを実感してすごく嬉しくなったりします。
――お休みの日はよく森に行ったりされるんですか?
chika:週末休みは、「晴れたら絶対ピクニックに行く」と友達と決めています。夏は夜の11時くらいまで明るいので、ちょっと仕事が早く終わると近くの森でぼんやりしたり、できる限り自然の中で過ごしています。
フィンランドの人々も全く同じライフスタイルで、「夏の間はとにかく太陽を浴びたい」という気持ちになるようです。大人も子供も問わず「晴れたら皆ピクニックに行く」ことが一大レジャーになっています。気負ったものではなく、近くの森や芝生でアイス食べたりジュースを飲んだりして、すごく気軽に楽しんでいます。
――この夏はどこかにバカンスに出かけましたか?
chika:有給でバカンスが1か月間取れるようになるのは勤続1年後と法律で決まっているので、私はまだ取っていないんです。ただ、無給のバカンスならいつでも取れる制度があるので、1ヶ月とはいかなくても少し休みを取ろうかなと考えています。
休みが取れたら、ずっと行ってみたかった夏のラップランドに行きたいです。一度サンタさんに会いに冬に行ったのですが、「夏もすごくいいよ」と聞いています。完全に日が沈まない白夜を過ごせるみたいなので、一度体験してみたいです。
今の時期は既に白夜シーズンは終わっているのですが、今年はオーロラの当たり年らしいので、「秋冬くらいにオーロラを見に行くのもいいな」と思っています。
<文/都田ミツコ>
都田ミツコ
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。