PTA(Parent-Teacher Association)は、各学校の保護者と教職員が協力し、子供たちの成長をサポートする社会教育関係団体。元々はアメリカで発祥したシステムで、日本には戦後に導入されたといわれています。そして本来は、
「任意加入の団体」で強制力はなく、あくまで「ボランティア」という位置づけなのだそうです。

PTA参加が「任意」だったなんて、恥ずかしながら今になって初めて知りました。私が小さかった頃、母親が渋々PTAの役員などをやっていた姿をみていましたし、子供がいる友人たちからも「どうせ、いつかはやらなきゃいけないから…」と聞いていました。なので、「子供が学校に通っている間は絶対に免れないもの」として考えていました。
そもそも、息子が通う小学校でもPTA加入や参加は「ほぼ強制」という感じで、「任意」や「自発的なボランティア」とはだいぶかけ離れている気がします。
夜のPTA活動に切実な声「子供は一体どうすれば…」
PTAから配布された資料を見てみると、
ベルマーク袋の作成及び集計作業、保護者会で出すお茶とお菓子の準備、各町会主催イベントのお手伝い。餅つき大会の運営……などなど、実に多くの活動を行っている模様。ただ子供たちのための活動というよりは、大人同士のお付き合いという意味合いが強い印象です。

友人や知人によると、学校によってもそれぞれ内容は変わるようで、なかにはチアリーダーの練習や試合に付き添う
「地元チアリーディング部のお世話」というユニークな活動もあるようです。また
「モンペ(モンスターペアレント)の対応」をさせられたという友人は、「ある日学校から呼び出されて行ってみたら、保護者たちの苦情に対応をするように言われた」とぼやいていました。
これは、マラソン大会の実行委員である私自身が経験していることですが、
「打ち合わせをするので平日の夜に集まってください」と言われることがあります。どうやらPTAの活動では、夜間にお呼びがかかることも少なくないようで、私の友人も夕方以降に行われる「天体観測教室」に召集されたそうです。
平日の夜であれば、働いている保護者も参加しやすいだろうという意図かもしれませんが、残業で忙しい人も少なくないでしょうし、まだ幼い子供がいて夜に外出しづらい家庭だってあるはずです。実際、ご主人が単身赴任で、家事と育児を1人で担っている友人は、こんなジレンマを抱えているようです。
「PTAの活動で夜間に呼び出されると、その間、子供をどうしようかと悩む。夜に連れまわしたくないし、かといって幼い子供だけで留守番させるわけにもいかない」