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夫の暴力で心を病んでしまった45歳女性。それでも「絶対に離婚できない」理由とは

“あれ……これ、現実? 夢?”

ベッドの上で考える女性「今でもよく覚えています。まずは幻聴からはじまりました。深夜に寝室で眠ろうとしていたのですが、マンションの下の階のほうから聴こえてくるドラムの音と、男の子っぽい歌う声がうるさくて眠れなくて……一体どこでこの音がするのかと、部屋着にサンダルで部屋を出たんです。下の階? その下?……と、マンションのいろんな階をうろうろしました。でも『ここかな?』と思うと、またその音は遠のいていく……やっと、一階の一番奥の部屋の入口で、ここだ、きっとここだ、と思ったんです。 ドアの前に立って音に耳をすましていると、まるで映画のワンシーンのような激しいフラッシュがバチバチバチッ……と、目の前で起きました。そして、ドアがまるで映像のように“ピューッ!!”音をたててフェイドアウトしていったんです。そう……フェイドアウトですよ。目の前のドアがどんどんと小さく消えて行き……“あれ……これ、現実? 夢?”と驚くような体験、それが幻覚のはじまりでした」  夫からもアルコールからも逃れられないルカさんの苦悩は続く。(後編へ続く) <文/安藤房子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
安藤房子
作家。恋愛心理研究所所長。離婚を機に日本初の恋愛カウンセラーとして独立。メールカウンセラーの草分け。心と身体両面からのアプローチで婚活・恋活女子を応援。著書に『愛されて結婚する77のルール』など。Instagram:@ando.fusako.loveブログ:恋愛心理研究所 安藤房子の「ココロとカラダのレシピ」  
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