業務内容はもちろんのこと、人間関係に苦しむことも少ないです。1日で業務が終われば、その日一緒に汗を流した人とは一生会わない可能性もあります。ですので、「バイト先に嫌なやつがいる」という思いをすることは少ないです。また、頻繁に参加して顔なじみになっても、一般的なバイトのように閉鎖的ではありません。程良い距離感で人間関係を築くことができることも魅力です。

ただ友達や恋人は作りにくいため、青春したい学生の場合、メインのバイト先を持ちつつ、たまにコンサートスタッフとして働くと良いでしょう。
最後にメリットばかりを語ってきましたが、デメリットを紹介します。それは「何も成長していないことへの不安感がエグい」ということ。アルバイトでは簡単な業務ばかりを任され、職務経歴書に書けるようなスキルや経験は一切なく、帰りの電車で「今日過ごした時間は一体何だったのか……」と虚無感に襲われることもしばしば。また、いい歳でもその日初めて働く学生と同じように扱われることも、なかなかしびれます。
しかし、業務自体は楽であり、非日常体験も味わえます。また、勝手にシフトを入れられることはほぼほぼなく、自分の気分やスケジュールに合わせて仕事が入れられるため、副業や転職期間中のアルバイトとしても重宝できるはず。ぜひ1日だけでもやってみてはいかがでしょうか。
<文/望月悠木>
望月悠木
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):
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