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瑛人「香水」のタイ語版が出た…。聞いてみたら「イケるんじゃない?」と思ったワケ

 突然ですが、瑛人の「香水」を覚えていますか?“ドールチェアーンドガッバーナ~”のアレです。
香水(Thai Ver.)※Amazonより

香水(Thai Ver.)※Amazonより

 2019年4月のリリース当初は注目を集めなかったものの、翌20年にTikTokを中心にカバー動画が投稿されるとまたたく間にヒット。ついにはその年の紅白歌合戦への出場も果たしたのです。  そんな「香水」のタイ語バージョンが11月23日に配信リリースされることになりました。これは11月26、27日にタイのシラチャ市で開かれる「第11回シラチャ日本祭り」に瑛人が出演することから生まれた企画。  しかもタイの国民的スター・STAMPがタイ語の歌詞を監修しているということで本気度がうかがえます。

海外言語で再ヒットした曲は過去にある

 海外の言語で歌詞を書き換えてヒットした曲には、「SUKIYAKI」(オリジナルは坂本九「上を向いて歩こう」)や、中国でも愛唱歌となっている「北国の春」(千昌夫)などがあります。  もう少し新しい曲だと、「First Love」(宇多田ヒカル)の英語版がフィリピンやインドネシアでもヒットしているそう。同じインドネシアで“第2の国歌”として親しまれている「心の友」(五輪真弓)に至っては、日本語のまま現地の人に愛されています。  やはり名曲は言葉の壁を越えるんですね。  というわけで、日本ではネタ曲的な扱いの「香水」ですが、タイでヒットする見込みはあるのでしょうか? さっそく聴いてみました。

タイ語版を聞いてみると…違和感のなさに驚き

 結論から言うと、これイケそうじゃない? 最初からタイ語の歌だったと言われたら信じちゃうぐらいの違和感のなさ。  当然、筆者はタイ語がわかりません。なので日本語詞の意味がどれくらい再現されているかは知るよしもないのですが、なによりも音として自然なのです。  日本でヒットした当時は、“あ~、いかにも一発屋な曲ね”とタカをくくっていたものが、実はしっかりした楽曲なのだと再認識しました。  他の言語でも揺らがない強さ。それを支えるのがメロディです。まるで子守唄か童謡みたいに素朴なのに、妙に耳に残る。なぜ残るかと言うと、歌詞の言葉の音を粗末に扱っていないからなのだと思います。一つの音符に複数の音節を無理に詰め込まない。呼吸のタイミングが一定なので心地よく聴けるのですね。  タイ語でもこの誠実な呼吸が残る。改めて根っこがしっかりしていると感じました。
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シンプルなコード進行は“バズりやすい”
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