陰謀論がはびこる裏にコロナあり?ワクチンを打たない人に理由を聞いてみたら<春日武彦×平山夢明>
コロナ禍に戦争、元首相暗殺と、昔なら大仏建立するレベルで災いが続く昨今ですが、政治家たちは右往左往するばかりで頼りなく、テレビやネット配信ではヤバいコメンテーターを持ち上げるばかり…。
こんな世の中を、ベテラン精神科医の春日武彦氏と『5時に夢中!』(TOKYO MX)でもおなじみ特殊系小説家の平山夢明氏のコンビがばっさりと斬り、処方箋を示す『「狂い」の調教 違和感を捨てない勇気が正気を保つ』が2023年3月1日に発売されます。
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今回は同書の中から、最近増えてきた陰謀論とコロナについてのトークをお届けします。
平山夢明(以下、平山):陰謀論の背景にはコロナがある? ここ数年の閉塞状況も影響してるんですかね。ほら、みんな「商売がうまく行かないから、Qアノンでもやってみるか!」みたいな。
春日武彦(以下、春日):コロナで商売が失敗したとか、ひどい目にあった話は確かにかわいそうだけど、それはもう宗教どころじゃないと思うんだよね。この前も、「コロナうつ」について講演してくださいなんて言われてさ。でも、俺、コロナうつのヤツなんか見たことないから断ったんだよね。
平山:見たことないの? コロナでうつになるんでしょ。
春日:俺はそれこそ、都市伝説レベルじゃないかと思う。コロナで分断されて、いろんなことも制限された結果、うつになるってさ。それはもう、自分でそう言わないとね、世の中に遅れると思ってるんじゃないのかなって。
平山:一時期あった、インナーチャイルド的なことかね? 「自分の中の子供を大切にしないと不幸になる!」ってさ。俺、「自分の息子ってチンポコのこと?」って聞いたらぶっ叩かれたよ。「お前には話したくない!」って。
春日:学校行けないとか、修学旅行の思い出づくりを奪われただとかさ……。でも、おかげでいじめられなくていいじゃない。
平山:ずっとゲームやってられるし。満員電車に乗らなくて済む。コロナ自粛で飲み屋を閉めたり、映画館がダメになったりしたけど、まず満員電車止めないとさ。あれ、絶対ダメだよね。今は比較的、ギュウギュウしない感じなのかな。
春日:まず、テレワークとかで朝起きなくていいんだから。
平山:先生のとこには「コロナうつなんですけど」って人はこない?
春日:来ませんね。逆にね、統合失調症の患者なんかだと、そもそも他人と分断されてるから。話すネタができてお互いに助かってる。「コロナは大変だ」とか話すネタが増えた。
平山:その人はコロナを語ってるぶんには安定してんの?
春日:自分だけツラい思いしてるより、みんなが困ってるほうがいいんだよね。
平山:自分も引きこもらないといけないし。みんなも引きこもってるからね。
春日:もう、カモフラージュみたいなものだよね。
陰謀論がはびこる裏にコロナあり?
自分だけツラい思いしてるより、みんなが困ってるほうがいい場合も
平山:先生のとこには「コロナうつなんですけど」って人はこない?
春日:来ませんね。逆にね、統合失調症の患者なんかだと、そもそも他人と分断されてるから。話すネタができてお互いに助かってる。「コロナは大変だ」とか話すネタが増えた。
平山:その人はコロナを語ってるぶんには安定してんの?
春日:自分だけツラい思いしてるより、みんなが困ってるほうがいいんだよね。
平山:自分も引きこもらないといけないし。みんなも引きこもってるからね。
春日:もう、カモフラージュみたいなものだよね。
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