
半ストーカー化してしまった元彼に怯えるA子さんに、筆者は次のようなことを説明していきました。
浅ましいタイプのクズ男は、価値が高いものを欲し、価値が低いものには見向きもしなくなるというゲスな習性があります。つまりクズ男から見て、価値が高いと思われている女性は追いかけられるし、価値が低いと見なされた女性からは逃げていきます。
ここでポイントとなるのが「追いかける」という行為です。「追いかける」という行為のなかには、相手にすがりつく、下手(したて)に出て媚びる、顔色を窺ってご機嫌を取る、なども含まれます。
そして、それらの「追いかける」行為全般は、恋愛市場において相手よりランク(価値)が低いと自ら証明してしまう行為。「追いかける」ことで、自分が価値の低い安物であると相手に思わせてしまうというわけです。当然、安物に惹かれないクズ男は逃げていきます。
ちなみに、A子さんは過去に何度もお願いして復縁してもらっていたようですが、これはバーゲンセールで必死の大安売りをして、なんとか手元に置いてもらっていたような状態だったのでしょう。
ここでいよいよ本題ですが、B男さんはさんざんA子さんから逃げ回っていたのに、なぜ今は半ストーカー化するほど執拗に追いかけてきているのでしょうか。
それは、結果的にA子さんが自分の価値を高く見せることになったからです。
「追いかける」ことが安売りする行為ならば、逆に「逃げる」ことは自分の価値を高く見せる行為。
相手からすると「私は高価値だからあなたのような低ランクな人のものにはなりませんよ」という態度に見えるわけで、恋愛市場において自分が相手よりランクが高いのだと示すことになります。
B男さん視点で考えるとわかりやすいでしょう。A子さんは自分のことを好きで好きでしょうがなくて、いつでもフレるしいつでも付き合えると思っていたところ、A子さんはいつのまにか自分に一切未練はなくなっており、しかもハイスペな新彼氏と交際開始……。
いつでも自分の自由にできる価値の低い女と思っていた相手が、急に激レアな高価値に変わったように見えて、惜しくなったに違いありません。
釣った魚にエサはやらないのに、逃した魚は大きいと後悔する、典型的な下劣な思考というわけです。