職場のストレスで夫がうつに。ため息も食欲不振も“夫の悲鳴”だった
夫を治したくて、自分が壊れていく
マンションのベランダからダイブしそうに、踏みとどまれたのは…
夫も「死にたい」と思いつめ、やがてゆずさんも「死にたい」とマンションのベランダからダイブしそうになります。あと一歩で踏みとどまれたのは、子供の存在や、それでも一緒にいたい夫の存在があったから。そしてきっと、ゆずさんの魂が「まだ死ねない!幸せになりたい」と叫んだからではないでしょうか。
巻末にあるのは、「自分犠牲にして、一人で抱え込まないでーー!」のメッセージ。自分の幸せもあきらめなかったゆずさんが、やがて見つけた解決策は、あなた自身が確かめてください。きっと勇気が湧いてくるはずです。
<文/森美樹>森美樹
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx


