67歳のブルース・ウィリス、認知症を公表。打ちのめされる家族に“希望の光”が
大ヒット映画『ダイ・ハード』シリーズでおなじみの人気俳優ブルース・ウィリス(67)が、「前頭側頭型認知症」と診断されたことが明らかになった。妻エマ・ヘミング・ウィリスや元妻のデミ・ムーア、そして娘たちが、先日の共同声明で発表した。家族はつらい現実に胸を痛めているものの、今は“あること”に希望を見いだしているという。
昨年春、失語症と診断され、俳優業を引退したブルース。その後も家族のSNSに時々登場し、元気そうな姿を見せていたが、「症状は進行している」とこのたび家族が明らかにした。
現在の妻エマと元妻のデミ、そして彼の娘たちは今月16日(現地時間)、ブルースの近況を報告。「2022年の春に失語症と診断されたことを公表して以降、ブルースの症状は進行し、前頭側頭型認知症と今回特定された」と公表した。
ある関係者は米ピープル誌に対し、家族は協力し合いながら、ブルースの日常を「できる限り満たされたものにしようとしている」と話す。
「ブルースが出来るだけアクティブでいるということに焦点を当てています。彼には毎日アクティビティが入った忙しいスケジュールが組まれていますよ。家族は、彼の身体と脳が運動することを確かにしたいのです」
また「家族はこれまで以上に仲良くなっている」としたうえで、「エマはブルースが素晴らしくて、楽しいパパだったと子供たちに覚えていて欲しいのです。彼の最高の思い出を作ってあげたいんですよ」と話している。
昨年の春以降、「症状は進行している」
つらいことではありますが、ホッとした思いも…
「残念ながら、彼が直面しているコミュニケーション上の問題は、病気の症状の1つに過ぎません。家族にとってつらいことではありますが、最終的にはっきりとした診断が下され、ホッとした思いもあります」 ブルースが前頭側頭型認知症と診断されたことについて、エマとデミら家族は声明の中で率直な思いを吐露。さらに、治療法がない現状が変わってほしいという願いも綴っている。 「ブルースは常に、公でもプライベートでも自分の声を人々のために役立てたい、重要な問題に関して意識を高めたいと思っていました。もし可能であるならば、世界中に関心を持ってもらい、この病気と向き合う人たちとつながりたい。そして、この病気がいかに多くの患者やその家族に影響を及ぼしているかを示したい。今の彼ならきっとそう思っているに違いありません」 ピープル誌によると、前頭側頭型認知症は、前頭葉や側頭葉が萎縮することで、性格変化や行動障害、失語などを引き起こす病気。また歩行や運転、嚥下(飲み込む力)などにも支障をきたす場合があるという。
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