野菜の存在感が弱いものの、“牛肉感”はしっかり堪能できる
いよいよ口に運んでみます。

バーガーキング「キング・イエティ ザ・ワンパウンダー」
実際に食べてみたところ、「キング・イエティ ザ・ワンパウンダー」はオニオンやピクルスがビーフパティやチーズに圧倒されているため、あまり存在感がない印象。野菜に関しては「倍ビッグマック」のほうが良いです。

両者の断面を比較してみました(左:マクドナルド「倍ビッグマック」、右:バーガーキング「キング・イエティ ザ・ワンパウンダー」)
ただ、やはりビーフパティはしっかりと“牛肉”を感じられます。
本格的なハンバーガー屋の前を通った時に香るような“牛肉感”をしっかり堪能できる、ハイクオリティな仕上がり。
一方で「倍ビッグマック」のビーフパティはパサパサしており、よく言えばジャンキーですが、ジューシーさなどを求めるのであれば「キング・イエティ ザ・ワンパウンダー」のほうが優勢です。
ゴーダチーズスライスとホワイトチーズソースの2種類のチーズもとてもクリーミーでチーズ独特の香りやしょっぱさはありません。自己主張はそこまでせず、ビーフパティの味を最大限引き立てています。とはいえ、ケチャップやマヨネーズなどは使用しておらず、味付けはチーズや塩コショウくらい。やはり途中で飽きてしまうため、味変を1~2回しないと食べ切ることは大変。

左:マクドナルド「倍ビッグマック」、右:バーガーキング「キング・イエティ ザ・ワンパウンダー」
そもそも味変に関係なく、1回で食べ切ること自体が容易ではありません。
農林水産省は1日に必要な摂取カロリーについて、「活動量の少ない成人女性の場合は、1400~2000kcal、男性は2200±200kcal程度が目安です」と記しています。女性なら、「キング・イエティ ザ・ワンパウンダー」の1495kcalだけでほぼ1日分。男性でもほぼ2食分です。よほど背徳感を味わいたい時は別ですが、基本的には誰かとシェアすることを前提に注文したほうが良いでしょう。
ハンバーガー1個に2000円出すなんて、かなりセレブリティではあります。ただ、期間限定ですので、興味がある人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
<写真・文/望月悠木>
望月悠木
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):
@mochizukiyuuki