“ノーパン”で話題になった女優が明かす苦悩「役柄のせいで親権を失った」
大ヒットを記録した1992年の米サスペンス映画『氷の微笑』でミステリアスな容疑者を演じたシャロン・ストーン(64)。本作がきっかけで世界的なセックスシンボルとして人気を獲得したが、物議を醸したあのエロティックなシーンについては、2021年に出した自伝で「監督にダマされて脱いだ」と暴露。そして今回、この作品によって「子供の親権を失うことになった」と明かした。
先日、ポッドキャスト番組に登場し、元夫フィル・ブロンスタインと離婚裁判で争っていた当時を振り返ったシャロン。『氷の微笑』でヌードシーンを演じたことで「子供の親権を失うことになった」と打ち明けたうえで、次のように語った。
「裁判官が私の子ども、それも本当に幼い男の子に、『お母さんがセックス映画を作っていることを知っていますか』と聞いたのよ」
「システムによる一種の虐待よね。あの映画に出たことで、自分がどんな親なのか、考えさせられたわ」
演じた役柄によって、親としての資質を疑問視されたように感じたというシャロン。「今では、普通のテレビチャンネルで裸の人が歩き回っている。なのに私は、ほんの数秒ヌードを見せただけで、子供の親権を失ったのよ」と怒りを露わにした。
シャロンは元夫のフィルと共に養子縁組で迎えた長男ローアンを育てていたが、2004年に離婚。裁判所の判断によって、元夫が息子の単独親権を持ち、彼女は親権を失うことになった。当時は、守秘義務や息子への敬意から、親権の問題について公の場で話さないようにしていたそうだが、肉体的にも精神的にもダメージを受け、心臓に異常をきたしたという。
「その出来事は私の心を打ち砕いた。文字通り、私の心を壊したのよ」
『氷の微笑』でシャロンが演じたのは、殺人の容疑をかけられた妖艶な作家キャサリン・トラメル。
本作でとりわけ話題になったのが、超ミニスカート&ノーパン姿で警察の尋問を受けるキャサリンが、妖しげな雰囲気を漂わせながら、両足を組み直すシーンだった。この場面は世間を騒然とさせ、「スカートの奥が見えた」「いや見えなかった」と論争を巻き起こすことになった。
この非常に性的な役柄を演じたことで、息子の親権問題以外にも、つらい出来事を経験したというシャロン。米映画賞「ゴールデングローブ」の授賞式で自分の名前が読み上げられた際、「会場にいた一部の人から笑いが起こったこともあった」と振り返る。
「そのとき、すごくバカにされていると感じた。『氷の微笑』であの役柄を演じることが、どれだけ過酷だったか。どうしてわかってもらえないのか」と思ったというシャロンは、「俳優本人と演じるキャラクターを混同すべきではない。まして、演じた役で親権を奪うのは違法」と強調している。
お母さんがセックス映画を作っていることを知ってる?
役柄を演じたことで、人から笑われ、バカにされた
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