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猫がかわいかったら撮れなくてもOK!?猫の喜怒哀楽を撮影する“猫写真家”に聞く秘話

猫がかわいかったら、撮れなくてもOK!?

表紙も素敵ですが、中身の写真も気になるところ。沖さんは普段、どのような気持ちで撮影に挑んでいるのでしょう? 「実は猫を飼ったことがなくて、野良猫、友人宅の猫、飼っていた母からの話で、ばくぜんと『クールな生き物』というイメージをずっと抱いていました。実際に撮影してみると、喜怒哀楽がとても激しい。うれしいときは目がらんらんと輝くし、警戒すると毛並みがざわざわしますし。猫同士でも相性があって、それを見ているのも面白いんですね」
沖 昌之「日常にゃ飯事」より

沖 昌之「日常にゃ飯事」より

猫に人間臭さを見出した沖さんは、ますます猫の撮影に前のめりになっていったそうです。 「僕の撮影する猫たちのしぐさや表情は、猫と暮らしている人から見たら、目新しさはないかもしれません」 と謙虚に言いますが、沖さんの猫への思いと技術があるからこそ、収めることができる姿ばかりなんですよね。
沖 昌之「日常にゃ飯事」より

沖 昌之「日常にゃ飯事」より

「僕が撮影しているのは、特別何かをする猫というわけではありません。時間をかけて観察し、猫の動きを見て行動を予測し、山を張っています。撮れないときは本当に撮れないのですが、それでもかわいい猫を見ているだけでも楽しいですし、撮れたときのほうがラッキーくらいの気持ちです」 と、笑顔で話してくれました。

これがあれば誰でも猫写真家気分になれる!?

特典付きの本は今時珍しくはありませんが、デジタルアクリルスタンドがもらえるというのは筆者も初めて聞きました。スマートフォンでAR表示を行うことで、撮影できるというアイテムです。これも沖さんのアイデアなのでしょうか? 「いや、出版社の提案です。企画を聞いたときはピンと来なくて、他人事のような気分でした。僕自身、こういった特典に応募する習慣がなかったので」 と、最初のときの気分とは裏腹で、実際に試してみたところ、その面白さに気付いたといいます。 「試し撮りをしてみたら、とてもかわいいし、面白いんですね。編集者と一緒に街中で撮影して、盛り上がりました。このNFTデジタルアクリルスタンドはスマートフォンをかざしている僕たちにしか見えないから、きっと周りの人から見たらおかしな光景ですよね(笑)」
筆者もデジタルアクスタを使ってみました

筆者もデジタルアクスタを使ってみました

筆者も入手し、試してみたところ、気分は猫写真家に。「せっかくだから、面倒くさがらず入手してほしい」と沖さんも言っていますので、写真集を購入した皆さんも試してみてくださいね。
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