――プロデューサーとしての計算で出演もしたほうがいいだろうと?

『零落』より
MEGUMI「いえいえ、それは全くなくて。進めていったなかで、竹中さんが、『のぞみはMEGUMIがいいんじゃない?』となって『そうですか』と。最初は純粋にプロデューサーとして関わるつもりでした」
――実際にやってみて、兼業は大変ではなかったですか?
MEGUMI「すっごい大変でした。全体がちゃんと回ってるかな、問題はないかな、弁当は足りてるかなと、プロデューサーという立場で毎日現場に行って、視点の高いところから全体を見ていましたが、のぞみという役は、自分の闇にフォーカスしてそれを引っ張り出して見なければいけないので、視点がすごく狭いんです。そこの高さが全然違うので、さすがに自分の撮影の前の日は休ませてもらいました。体力的にも精神的にも削られた感がありましたね」
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『零落』より
――女優業とプロデューサー業のバランスはどう考えていますか?
MEGUMI「女優の仕事は本当に楽しいですし、すごくやりがいのある大好きな仕事です。そこは間違いないです。ただ、日本では若い人がメインの作品がやっぱり多いですよね。
そうすると、年齢を重ねていったときに、どうなるんだろうと。ちょっとしたお母さん役しかないみたいな。でも海外を見ると、年配の人が生き生きとしている作品もいっぱいあるわけで。プロデューサーとして、そうした作品も作って行きたい。韓国映画もアカデミー賞を取りましたけど、日本だってどんどん世界を狙っていきたいですよね。だから、女優としてもプロデューサーとしても、どちらでも色々生み出していこうと、信じてやっているところです」