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「まさか自分が」20歳でがんになった女性。発見のきっかけは“母のひと言”だった

看護師の母が「心配だから、がん専門の病院で診てもらおう」

Aさん:看護師である私の母にも相談したら、「心配だから、がん専門の病院で診てもらおう」と、わざわざ別の県にある病院にセカンドオピニオンに連れて行ってくれました。 そこで検査を受けたところ、悪性だと分かりました。腫瘍は4cmくらいまで大きくなっていました。それまで大きな病気をしたことがなかったのですごく怖かったし、どうしていいか分かりませんでした。 不安そうな女性と寄り添う女性――お母さまが別の病院へ連れて行ってくれたのには、何か理由があったのでしょうか? Aさん:母が医療従事者で、元々心配性だからだと思います。当時、私は体調不良もなく元気だったし、実際には腫瘍は大きくなっていたものの、人から指摘されないと自分では気づいていませんでした。 「甲状腺の異常」についても私は理解できていなくて、扁桃腺のことだと勘違いしていたんです(笑)。だから母が別の病院に連れて行ってくれたおかげで悪性だと分かって、本当に良かったです。

年1回の健康診断は大切。必要に応じセカンドオピニオンも

――どんな治療をされたのでしょうか? 診察を受ける女性A:今では、甲状腺のがんの多くは取らなくても命を脅かすものではなく、手術はしなくてもいいと考えられています。でも当時は、親が心配して地元から私の下宿先に毎週通って世話をしてくれるのが大変だったこともあり、早く腫瘍を取った方がいいと思って手術を受けました。そこから10年が経ちましたが再発はなく元気にしています。 私の場合は友人に誘われて健康診断を受けてがんが見つかったので、年1回の健康診断は本当に大切だと実感しています。「健康診断なんてダルい」とサボっていたのは、若気の至りでした。そして一度目の検査で良性だと言われても不安な場合は、私のようにがん専門の病院でセカンドオピニオンを受けることも大事だと思います。
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がんは日本人の2人に1人が発症する、とても一般的な病気
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