
筋トレの大切さについても語っていた2人。
やぎゅう:太っているというコンプレックスが原因で恋愛観をこじらせてきたのか、元々こじれていたけど、脂肪で隠れて見えなかっただけなのか……。
安藤:すっごい自己分析するじゃん。
やぎゅう:なつさんは太っていることへのコンプレックスはないんですか?
安藤:それが、ないのよ。「痩せたい」とか、「痩せてモテたい」っていう世界線で生きていないというか。ただ、これがあたしですよ、何か文句でも?っていう。体型に限らず恋愛はうまくいく人もいれば、そうでない人もいるし。
やぎゅう:その自分を持っている感じ、かっこいい!私は恋愛経験が圧倒的に足りないうえに、最近“ネット上のあるもの”を恋愛教科書にしてしまっていて。
安藤:なにそれ?
やぎゅう:YouTubeとかの、ドロドロの不倫ものや、恋人にひどい裏切り方をされたっていうノンフィクション系の動画です。
安藤:恋愛偏差値2の奴が、一番見ちゃだめなやつ。
やぎゅう:ですよね(笑)。でもいざってときに自分を守る術やパターンを知っておきたいというか……。
安藤:失敗談から学びすぎると、恋愛のハードルも、身を守る鎧も分厚くなるじゃない? とくにやぎゅうちゃんは、自分を守ろうとして無意識に鎧をめっちゃ着こむタイプだし。その動画を見たところでで、鎧は分厚くなるだけなのよ。だからその教科書、いったん捨てたら? 人の経験や失敗はその人のものであって、やぎゅうちゃんの経験ではないから。
やぎゅう:そうですね。(少女漫画雑誌の)りぼん、読み直します。
安藤:そこからかよ。
――こじらせまくりの恋愛観ですが、痩せたことでそこもまたなにか変化があったのでしょうか。
やぎゅう:痩せたことでいろいろ新たな問題が見えてきましたが、それは前よりちゃんと自分と向き合えるようになったということかなって思うんです。もちろん問題は山積みだけど、最近、ゆっくりとこじらせ具合が薄まってきている気がします。人と会ったりアウトドアをしたり、興味の対象がイイ感じに分散できるようになりました。同期にも、「人間っぽくなったね」って言われるようになりました。
安藤:痩せて人間っぽくなるって、なにそれ。
やぎゅう:なにより、今の自分がいちばん好きですね。
安藤:それ、すっごく素敵じゃん。
やぎゅう:ダイエットを通して学んだのは、変わったのは外見よりも内面ということ。改めて自分と向き合うことや、内面の変化こそが私には必要だったんだなと思えました。
安藤:失敗は経験になるし、恐れることもなんもない。失敗したらお笑いのネタや、エピソードトークにしちゃえばいいんだから。
やぎゅう:いいですね(笑)。今の私、最高です。
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そんな、こじらせまくりの120キロのやぎゅうさんが、1年半で60キロも減らした㊙ダイエット術とは?コミックエッセイ『60kgやせたら人生が爆上がりしました』では人生が爆上がりした秘訣や、効果抜群のダイエットメニューも必見です。

『1年半で成功した㊙ダイエット術とは?60kgやせたら人生が爆上がりしました』より。すごいアフター!
<取材・文:青山ゆか、撮影:
笠井浩司>
【対談前半を読む】⇒
メイプル超合金・安藤なつ×ダイエット芸人・やぎゅう特別対談「女性は痩せたら幸せになれるの!?」やぎゅう
1985年生まれ。サンミュージック所属のお笑い芸人。過去に『エンタの神様』『とんねるずのみなさんのおかげでした』に出演。かつては108キロの豊満ボディを武器にした笑いで活躍していたが、コロナ禍で120キロに増量したことをきっかけに、ダイエットを決意。イラストを得意とし、日々のダイエットを記録したTwitterが話題に。2020年から恋愛&ダイエットマンガ「
女芸人[孤独のコロナ]日記」を連載中。
Twitter:
@honeytrap_yagi