念願の沖縄旅行「水着を新調してウキウキ気分で出発」もまさかの大後悔のワケ
早いところでは3月上旬に海開きとなる沖縄県のビーチ。この時期旅行で訪れる観光客の中には、せっかくだからと海でひと泳ぎする方もいるようです。
今から5年前、当時大学生だった稲沢麻実子さん(仮名・25歳)も春休みの週末を利用して社会人の彼氏と2泊3日で沖縄旅行へ。すでに海開きが始まったことをニュースで知った彼女は、「泳ぎに行きたい!」と提案。彼氏も快諾してくれたため、旅行2日目の昼過ぎ、美ら海水族館に行った帰りに名護市内のビーチで海水浴を楽しむことに。
ちなみに彼女にとってはこれが人生初の海水浴。それまではプールで泳いだ経験しかなく、この日のためにネット通販で新しい水着を買うなど気合を入れて準備していたそうです。
「中学までは北海道に住んでたし、高校は東京だったけど、部活と受験勉強で海に行くチャンスが全然なくて……。だから、この機会を逃したらいつ行けるかわからないと思ったし、ましてや彼氏と2人きりじゃないですか! そのシチュエーションに妄想をふくらまし、ひとりで浮かれていました(笑)」
レンタカーでビーチに向かう途中、車内にあった温度計を確認すると気温は24度。当日の天気は晴れで日差しも出ていましたが、あくまでポカポカ陽気という程度。外にいても汗をかくこともなく、夏場の暑さにはほど遠いものでした。
そのため、水着に着替えて砂浜に来たのはいいですが、先程まで感じていた暖かさをどこへやら。予想していなかった肌寒さに襲われます。
「気温が一気に下がったわけではないと思いますが、海風が吹いてるじゃないですか。ボーイレッグのビキニにパーカー姿だったんですけど、脚がすごく寒くて手で太ももをずっとさすってました」
それでもここで引き返すという考えはなく、「海水は意外と温かいはず!」とポジティブにとらえた麻実子さん。パーカーを脱ぎ、ゆっくりと海の中へと入っていきます。
しかし、期待に反して海水も冷たかったとか。しばらくすると身体が慣れてきたのか寒さは感じなくなりましたが、キツかったのは海から上がった後。
濡れているせいか海風にさらされた身体はよけいに寒く、震えが止まらずに鼻水も出っ放し。彼氏も「ヤバい、寒すぎるだろっ!」と大きな声で独り言をつぶやいていたそうです。
春の沖縄で人生初の海水浴

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