
「私が方法を教えることで、A子もインスタを楽しめたらいいなと思って。開設してからアップする方法について教えてあげました。あの時は、まさかインスタを始めたことで、A子との関係が崩れるとは思ってもいませんでした」
インスタにハマったA子は、日中だけでなく夜中もずっとインスタを開くようになっていきます。かわいい顔のA子の目には、常にクマが出ていました。
さらに困ったのは、莉里さんがインスタにストーリーを載せるたびに、A子からのDMが来るようになったこと。
「これって、どこのお店?」「今日はなんでここに来たの?」「この服、まだお店に並んでないやつ?」など。莉里さんの楽しいインスタの時間は、A子へのDMを返信する時間に消えていきます。
「インスタは日中だけにしようよ」と声を掛けた莉里さんでしたが、その声はA子には届きませんでした。
「正直、A子からのDMも頻繁すぎて、私もストレスを感じてしまって。返信できなくなっていました……。私がA子からのDMに返信しないことで、A子との距離はさらに離れていきました」
ある日、A子からのDMはピタリと止まったそう。しかし、さらに厄介なことが続きます。
「A子は、私が子どもに着せている服のお店や、サンプル商品を提供してくれている企業に問い合わせをするようになりました。しかも、私の名前を先方に伝えた上で、『感想を書くから商品を使わせて欲しい』とか『子どもの撮影をするから服が欲しい』とか。もう、荒らしに近い行動を始めたのです」
先方からの連絡で事態を知った莉里さんは、信用を失ったと絶望したそう。