菅田将暉「ひとりで生きていけると思ったことはない」“弟”豊田裕大にはプロバスケ選手を目指していた過去も
『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』ほか、多く作品が愛され続ける日本を代表する詩人・童話作家の宮沢賢治。しかし、実は生前は評価を受けず、原稿料を受け取ったのはたった一度きり。それにもかかわらず、賢治が数多くの名作を残し得た理由のひとつは、家族の支えがあったからと言われています。
教科書に載る偉人としてではなく、生き方に迷いながら、ぶつかりながら進む青年と家族の姿を見つめた映画『銀河鉄道の父』で宮沢賢治を演じたのは、日本映画をけん引する存在になっている俳優・菅田将暉さん。賢治の弟・清六を演じたMEN’S NON-NO専属モデルで俳優の豊田裕大さん(『それってパクリじゃないですか?』『推しが武道館いってくれたら死ぬ』)と、兄弟役そろってお話を聞きました。
――本作は門井慶喜さんの小説が原作ですが、『八日目の蟬』『ソロモンの偽証』の名匠・成島出監督が、賢治の父に役所広司さん、賢治に菅田さんの希望ありきで持ち込まれた映画化企画だと聞きました。
菅田将暉さん(以下、菅田)「役所さんとはご一緒したいとずっと思っていたので、それが叶うことが、まず嬉しかったです。そして、そんな風に求められることほど、ありがたいことはないですし、成島さんの作品で、役所さんと親子役。おまけに宮沢賢治役ですから。ワクワクしました」
――豊田さんはモデルとしてスタートして俳優としても歩み始め、キャリア数年のところで、成島監督のもと、役所さんの息子役で菅田さんの弟役。かなりしびれる環境かと。
豊田裕大さん(以下、豊田)「ものすごく贅沢で貴重なことをさせていただいているという認識は当然ありましたが、撮影時より、今のほうがそのすごさを感じている気がします」

――現場でも緊張しそうです。
菅田「自分の撮影がない日も、いつも来てたよね」
豊田「役者というもの自体をまだよくわかっていなくて、役者畑の人たちからすると『モデルが来て、何ができるんだ』みたいな印象でもおかしくないなと思って」
菅田「そんなこと思わないでしょ」
豊田「そうですかね(苦笑)。とにかく自分の人生において、すごく貴重な経験をさせていただいていることは分かっていたので、どんなことでも聞き逃したくないし、見逃したくないし、すべてを自分のメモリとして入れておきたいと思ったので、とにかく毎回行っていました」
菅田「真面目ですよね。俺が豊田くんくらいのキャリアのころには、そんなにちゃんと考えて現場に行ってたかなと思っちゃいます」
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役所広司、菅田将暉ありきで始動

「モデルが来て、何ができるんだ」撮影がない日も現場に行ったワケ
『銀河鉄道の父』は5月5日(金)より公開
(C) 2022「銀河鉄道の父」製作委員会




