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中本悠太　YUTA(@yuu_taa_1026)がシェアした投稿

　才能がある人は何をやってもすごい。実は中本は本作がドラマ初主演。映画初出演作品だった『HiGH＆LOW THE WORST X』（2022年、以下、『THE WORST X』）の次の出演作で、まさかここまで振り幅のある役柄を演じてくるとは思わなかった。同作の須嵜亮役と本作の颯役で180°どころの転換ではない。いったい、何周しているんだろうというくらい恐るべきギャップ萌えだ。 『THE WORST X』では、いかにも荒れ果てた雰囲気の高校の入口で、紅色が印象的な衣装をまとった初登場場面が強烈だった。亮の頭上にカメラが降り、殺気立つ視線が漂う。ただならぬ空気感で何かを見据えている。早々に、観客たちの視線を画面に釘付けにさせ、これこそ映画だと思わせるゾクゾク感のある演技だった。 　スクリーンデビューにして、これほど鮮明に存在感が印象づけられている画面内の現実を、どう受け止めたらいいんだろう？ いや、これは受け止めきれない。それくらいの衝撃が、あの亮役にはあったのだ。 　そもそも中本は、俳優である前に音楽アーティストである。K-POPグループ「NCT127」に在籍する中本は、紛れもないスーパースター。Instagramフォローワー数は、脅威の933万人超えで、日本人男性としてはトップを誇る。所属事務所は、韓国大手の「SMエンターテインメント」。世界的なK-POPブームの文脈でも語ることができる規格外の韓国系イケメンアーティストだ。 「HiGH＆LOW」シリーズ作品は、中本にとって親和性が高かった。同シリーズでは、演じるキャラクターにそれぞれ現実のアーティスト要素を反映させ、現実と物語がうまくクロスオーバーする。イケメンが乱舞する「アベンジャーズ」みたいな世界観だ。そんな中でも、中本は、ひときわ異彩を放っていた。