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娘が遺影に向かい「お父さんクズだね」。家のリフォームで発覚した、父の“最低な行為”

28歳で両親を亡くし、しばらく立ち直れなかった

 夫に家計管理を任せている、多忙な妻は少なくない。夫のほうが管理がうまいから任せるという場合もある。だが、少なくとも必ず月に1度はチェックしたほうがいいと声を大にして言うのは、ユカリさん(42歳・仮名)だ。  ユカリさんはいわゆる「士業」で、自身の事務所をもっている。地道に誠実に仕事をしてきたため30代に入ってからは非常に忙しい日々を送っていたという。
ビジネスウーマン

写真はイメージです(以下同じ)

「結婚したのは29歳のときです。友人のパーティで出会った人と意気投合して、2週間後には私のマンションで同棲していました。私は両親とそのマンションに住んでいたんですが、28歳のときに両親が亡くなった。父は以前から闘病生活だったけど、母は父を見送ってから自死しました。仲のいい夫婦だったんです。  ひとりっ子だった私は取り残されて……。しばらく立ち直れませんでした。それでも仕事をして、人と話して、なんとか日常生活を送っていくうちに少しずつ悲しみを紛らわせることができるようになった。パーティに出たのは私の状態を見かねた友人が誘ってくれたから。仕事しかしていなかった私を連れ出してくれた」

夫に「きみは忙しすぎる。家計管理は僕がする」と言われて

 そこで出会ったケンタさんと「恋に落ちた」のだ。当時、ケンタさんは26歳。コンサル事務所に勤めており、近々独立するつもりだと言った。 「金融関係にも強いみたいでした。共通の友人は彼にお金を預けて増やしてもらっているとも言ってた。でも私は投資などには興味がなかったし、ケンタも私には勧めてこなかったんです」  出会って3ヶ月で婚姻届を出した。結婚パーティを開いたとき、高校時代からの親友が「つらいから彼に逃げたのかもしれないけど、よく知らない人だということは肝に銘じておいたほうがいいよ」と言った。 家計管理 ところが「わかってると私は言いました。当時、ひとり事務所では手が回らなくなって人も雇うようになっていたし、お金のことは結婚しても他人だと考えていたんです。ただ、夫が『きみは忙しすぎる。家計管理は僕がする』と言い出して。私、実はお金の管理が苦手なんです。だから家計くらいなら夫に任せてもいいかなと思って」  ただ、ユカリさんが迂闊(うかつ)だったのは、自身の給料が入る口座の通帳や印鑑も同じ引き出しに入れておいたことだった。
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家のリフォームをして気づいた「違和感」
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