しかし、月日が流れるほど、不倫相手というポジションでは満足できなくなった由香里さん。明さんに対して、奥さんと別れてほしいと迫るようになります。周りの友人も結婚しはじめ、今の関係に少しずつ焦りを感じ始めたのです。「
離婚するか、私と一緒になるか、どちらか選んでほしい」と言う由香里さんに対して、明さんは「気持ちはわかるけど、そんな簡単に決められることじゃないんだよ。もう少し待ってくれないか」と決断を先延ばしにしていたそうです。

耐えきれなくなった由香里さんが「奥さんが別れてくれないなら、私が直接会って説得するよ。今度の週末、家に行ってもいい?」と言うと、珍しく明さんも声を荒らげました。
「なんでそんな話になるの?
そんな勝手なことするなら、もう君とこうやって会うのはやめる」
初めて喧嘩らしい喧嘩をしたのがこの時で、その後、明さんは由香里さんからの連絡に反応しなくなりました。
結局、由香里さんが謝って関係は修復したのですが、二人の間には言い争いが絶えなくなります。そんな日々が3ヶ月ほど続いたある日、しびれを切らした由香里さんの方から別れを告げ、勤めていた会社も退職。
心機一転、新しい会社で働き始めました。