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「俺に対してプレゼンしろ」DV夫はワーカホリックが多い…日本社会が抱える”病としてのDV”

それによって自分が納得したら希望をかなえてやるという意味だそうですが、妻がどれだけ言葉を尽くしても夫は「それじゃわからない」「プレゼンの仕方がなっていない」ということができます。

夫からダメ出しされる毎日

妻から見たDVの実例をひとつ紹介します。 ――40代、Bさん 女性 Bさんは専業主婦で、小学校1年生の男の子を育てています。 夫はBさんと同じ40代ですが小さな会社の経営者で、毎日朝5時には仕事へと出かけ、夜は8時すぎに帰宅します。土日もほとんど自宅でこもって仕事をしています。 男尊女卑依存症社会平日は、帰宅後すぐにお風呂に入り、Bさんがそのあいだに夕食の支度を整えます。お風呂からあがったときに食卓が整っていないと、お説教の対象になるからです。 食事を終え、Bさんが息子をお風呂に入れてから寝かしつけるのを待って、夫はテレビを消します。 Bさんは正面の床に正座して、今日あったことや息子のことを報告します。夫はそれを聞き、Bさんがいかに効率悪く動き、時間とお金を無駄にしているかを教えてくれます。 夫がいうにはBさんは何をしてもダメな人間なので、こうして注意してもらえることをありがたいと思わなければなりません。生活指導という名のもとに行われる説教は1時間以上に及ぶこともあります。 夫は眠くなると話を終え、寝室にいきます。Bさんはほかの家事を片付けるまで眠れません。

夫婦間に上下関係をつくる

……妻のちょっとした失敗をあげつらい、何時間も説教をするDV加害者は本当に多いです。職場で部下に同じことをすれば、あきらかにパワハラです。 男尊女卑依存症社会本来、妻と夫のあいだに上下関係はないはずです。 一方で日本の組織は上下関係によって成り立っています。いまでも年功序列のシステムが生きている組織も多いでしょう。
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家族への接し方がわからない男性たち
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