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「お嬢ちゃんに何ができるの?」男だらけの政界に衝撃…それでも出馬を決心した女性の現在

人生において、一度立ち止まることは必要

金子恵美 インタビュー――大きな出会いでしたね。 金子「そうですね。出会い、そして、病気をしたり療養生活をしたりしなければ、医療制度への問題意識や、人生の選択ができることへのありがたさに気づかないままでした。人生において、一度立ち止まるというのは、次に飛び出すタイミングとして、必要なことだったのだと思います」

次の女性議員を増やす手助けをしていきたい

――現在は、コメンテーターなどで活躍中ですが、政界への復帰を考えることはありますか? 金子「私自身は、まずは子育てをしっかりやろうと思っています。ただ、私に限らず、一度さまざまな現場を見てきた人が政治の世界に入る、戻ることは大事だと思っています。民間でいろんなものを見て問題に気づいたら、問題解決に政界へ戻る。私より、可能性があるなら夫です。死ぬまでにもう一度政治に携わりたいと本人も言っていますし、もしチャレンジするなら応援したいと思います」 ――最後に、20年後かそれ以上経ったときの、理想のおばあちゃん像を教えてください。 金子「理想のおばあちゃん像ですか!? それは初めて聞かれました。ひとつは、夫と仲良くしていたいです。昔を振り返って、『あんなこともありましたねぇ』と笑っていたいです(笑)。 あとは、すでに行なっていることなのですが、全国各地に出向いて講演をし、次の世代の政治家を誕生させる後押しをしたいと考えています。私は身を引きましたが、地方議会、国政共に次代の女性議員を増やしたいと。そうしたことを積み重ねていった結果として、たくさん誕生した女性議員たちに囲まれて、『あの時、金子さんと出会えたから、こうして政治家になれました』なんて言われながら、ゆっくり一緒にお茶を飲めたら。そう考えただけでわくわくしますね」 金子恵美 インタビュー<取材・文・撮影/望月ふみ>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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元衆議院議員、金子恵美による奇想天外なSF政治エッセイ『もしも日本から政治家がいなくなったら』は内外出版社より発売中
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