
白いポン・デ・白あんをちぎってみたところ、生地は餅のように伸びました
次に、4種すべてを実食して分かったことについて。
一つ目は、白い生地の美しさです。
大半のドーナツは茶色い揚げ色がつくことで香ばしさやおいしい食感が生まれるのですが、今回のシリーズは、透明感のある白さが印象的でした。色味を例えるなら求肥(ぎゅうひ)に近いと言えます。
そして二つ目は、柔らかなもっちり食感でありながらも、上品な甘味が印象的である点。
後味と口どけが見事なまでに軽やかで、繊細な高級和菓子を食べている気分に浸ることができます。感動で時間が止まるような特別なおいしさと言っても過言ではありません。

定番のポン・デ・リングと食べ比べもしてみました。大きく異なる味わいです
定番のポン・デ・リングとも食べ比べをしてみました。
同じファミリーであるとは感じるのですが、口の中も脳の感覚にも大きな違いがあり、革命が起きたかのような新しさを感じました。
ドーナツらしい香ばしさやさっくり感で勝負するのではなく、素材の原点に戻ったようなピュアな味わい。
味のネーミングを勝手に決められるのであれば、“天使味”と名付けたくなりました。