Love

成長中の“結婚ビジネス”で「人が辞めまくってる」わけ。悪質クレーマーよりやっかいなのは

仲人は「ガチャ」だと断言できるわけ

結婚相談所の人というと、会員の婚活のお手伝いをしているというイメージがありませんか? しかしその実態はどうなのでしょうか。 「仲人向けに、会員に対するアドバイスの仕方を教えるような研修はあまりないんです。だからアドバイスは仲人ごとに異なっていました。辞めた社員の担当している会員を引き継ぐので、一番多い時は担当会員数が3桁以上もいて、きめ細かい対応はしにくかったです。 例えば女性会員の方から、『デートの場所が駅から徒歩20分のお店だった』と報告を受けたとします。そんな時は男性側の担当仲人に共有して、男性側にフィードバックをお願いしていましたが、実際に男性にアドバイスをしたのかどうかの報告や確認までは根付いていませんでした」 面談するカウンセラーこれはA社に限らず、よく聞く話です。 デートの作法はどこまでがセーフでどこからアウトなのか、線引きは難しいのです。駅から遠いお店はふさわしくないとアドバイスしても、どこから遠いと感じるのかは人それぞれ。 さらに、アドバイスをしたことで会員が怒って仕事が増えるのも面倒くさいと考える人もいるかもしれません。

効率的で安心安全な出会いの機会を買っている

結婚相談所はマッチングアプリとは異なり、独身かどうか、年収、学歴、年齢を証明する公的書類をすべて提出して登録し、効率的です。繰り返しになりますが、効率的で安心安全な出会いの機会を買っているのであって、結婚相談所の中では自分はもっと若い人、魅力的な人と比較検討されるのだということを、会員も忘れてはいけないのだと思います。 でも、こんな当たり前のことを入会前に伝える仲人があまりいないのです。利用者にとっても、働く人にとっても、もっと風通しのいい業界になってほしいものです。 ※個人が特定されないよう一部脚色してあります。 【関連記事】⇒マッチングアプリの女性「残念な写真」図鑑。一緒に写ると嫌われる“意外なモノ”は 【他の記事を読む】⇒連載「私が結婚できないワケ」の記事一覧はこちらへどうぞ <取材・文/菊乃>
菊乃
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ