更年期がツラすぎて、都内→千葉に移住。私の体に起きた変化とは
夫からの突然の言葉
加奈子さんの当時の仕事は接客業でした。日に日に重くなる症状は仕事でも出るようになり、「あの頃は毎日が不安定だった」と振り返ります。そんなどん底の中、夫にかけられた一言があったといいます。
「夫が突然、『休養だと思って都内から離れてみる?』と言い出したんです。通勤の満員電車の中で立ちくらみを起こすこともあったので、夫は自分が通勤できる範囲で郊外に引っ越すことを提案してくれたんです。
初めは戸惑いましたが、今のままではどうせ仕事も上手くいかない。だったら仕事は一旦、退社してしばらく休もうと考えてみたのです」
その後、仕事をやめた加奈子さんは夫とともに千葉県に移住しました。夫の通勤時間は1時間以上となってしまいましたが車を購入し、海が近い一軒家でのんびりと暮らすことを選んだといいます。
ストレスを抑えられる環境で仕事できるように
「現在は、完全テレワークができる職に就いてストレスを最小限に抑えられる環境で仕事できるようになりました。更年期の症状は今は少し落ち着いてきています。
更年期にはホルモン補充療法やプラセンタ注射などの治療法もあるようなのですが、私のようなプレ更年期の場合ではまだ様子見の段階だと医師から言われました。まずは生活習慣を整えることが大前提らしいので、その上で症状が重くなった場合は治療も考えようと思っています」
更年期の治療法は人それぞれだと思いますが、加奈子さんにとっては都会から離れることが今は最善の方法だったようです。
なお、現在も生理不順は変わらないという加奈子さん。加奈子さんのように生理不順がきっかけに更年期症状が表れる女性は多いといいます。生理の変化を感じたら放っておかずに一度、婦人科を受診することを知っておきたいものですね。
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<取材・文/結城 構成/女子SPA!編集部>結城
ライター・社会取材系。子育てや家庭問題、現代の生きづらさなど、社会の現実に根ざしたテーマを取材し、読者に考えるきっかけを届ける記事を執筆。
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