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賛否ある「子どもの三角食べ」はホントに必要? それよりも大切な“たった一つのこと”

 子どもの食べ方に、正解はあるのか?
「三角食べ」って、本当に良い食べ方なのでしょうか?

「三角食べ」って、本当に良い食べ方なのでしょうか?

 こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、「一生モノの能力を養う食育」についてさまざまな実践法を提案しています。 【関連記事】⇒子どもを料理好きにしたいなら、絶対にやってはいけない5つのこと  健やかに大きく育って欲しい。子どもにそう願う親の気持ちは世界共通でしょう。食習慣を身につける、心身共に大事な成長期でもある時期に、皆さんはどのように子どもの食生活をサポートしていますか?  幼少期の食事指導で耳にするのが「三角食べ」。これは昭和時代から変わらない、かなりクラシカルな食べ方のルールなのですが、「逆効果だ」「意味ない」など否定的な声が出てきているようです。さてさて、いったいどっちなのでしょうか?  うーん、このもやもや感を少しでもすっきりさせたい! 私は今の時代に合った、無理なく取り組める食育を日々追求していますが、この三角食べについての付き合い方を整理することにしました。  そして最終的にはもっと大切なことがひとつ見えてきましたので、その紹介も含めて考えていくことにしましょう。

三角食べとは、学校給食からはじまった昭和の食べ方ルール

ごはんやパン、汁物、おかず、飲料(牛乳)を順序よく食べるように考案されたのが「三角食べ」

ごはんやパン、汁物、おかず、飲料(牛乳)を順序よく食べるように考案されたのが「三角食べ」。お箸が三角に動くことから命名された

 まずは「三角食べ」について基本情報を整理しておきましょう。  この食べ方は、1970年代の学校給食における指導の一環として広まった基本ルール。令和になった今、文部科学省における「食に関する指導の手引」での記載はないものの、一部の小学校などではいまだに推奨されることがあるようです。  具体的なルールは単純。ごはん・パン→牛乳・汁物→おかずを均等に順序通りに食べるという方法で、お箸が三角に動くことから命名されました。  この考え方は、誰でも簡単に栄養バランスを保てる目的で作られたことは容易に想像できますが、「汁や飲み物でごはんを流し込むリスク」や「唾液分泌が異常になる原因」につながるとして警鐘を鳴らす専門家が出てくるようになりました。  この状況、真剣に食育を考えるママやパパにとっては不安を誘いますよね。少しでも和らげることを考えてみましょう。

食べ方にオールインワンな法則は存在しない

ワンプレートで食べるシリアル

現代の食卓は変化していますから、三角食べが通用しない場合もたくさんあります

 そもそも三角食べは、小さな子どもでも理解・実践しやすいこと、学校の教育者が伝えやすく点検しやすいことを考慮して作られたのでしょう。  ここからは個人的な意見になりますが、決して悪いルールであると断定されるほどのものではないと思います。  なぜなら、栄養の知識がない大人や子どもにとっては、“バランスよく食べる”と言われても、具体的に理解・実践しにくいからです。その打開策としてイメージしやすい方法を提示してくれていると解釈することができます。  しかしながらこの食べ方の万能性を検証した場合、先ほどのような指摘があるのも納得。これらにはそれぞれ根拠があります。  では、どう捉えればいいのか。健康的な食べ方には、オールインワンの法則など存在しないと考えるのはどうでしょうか? どんなに優れた手法にも欠点や注意点がありますから、他にもいくつか食べ方ポイントを意識しておけば、三角食べを実践したとしても、負の結果には陥らないはずです。  他のポイントとは、「よく噛んでゆっくり食べる」や「食べる人に合わせて提供する全体ボリュームを考慮する」などです。
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三角食べは現代家庭の食卓には適応しないことも
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