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賛否ある「子どもの三角食べ」はホントに必要? それよりも大切な“たった一つのこと”

三角食べは現代家庭の食卓には適応しないことも

カレー

主食、主菜、副菜がどれなのかが不明確な場合もあります

 また、三角食べは現代家庭の食卓には適応しないケースがあります。  主食、主菜、副菜の区分が難しいカレーがメインのランチ、忙しい朝に一皿で完結するようなシリアルプレートなどなど。突き詰めていくと「よく噛んでゆっくり食べる」の方がマストルールと言えるかもしれません。  とにかく深く考えてしまうと迷宮入りしてしまいますから、三角食べは栄養バランスを意識するためのおまじないくらいに覚えておいて損はありません。
ラーメン

ラーメンはどう食べる?あまり気にしすぎると難しくなります

三角食べよりも、大切なことがある

健康的な食べ方をマスターするために必要なこととは?

健康的な食べ方をマスターするために必要なこととは?

 最後に、一生通用するような健康的な食べ方をマスターするためにはどうすればいいか、少しだけ考えてみましょう。  そもそも教科書のお手本になるような良い食べ方を、大人はできているのでしょうか? 完璧な人なんてそう多くはありません。私も暴飲暴食をしてしまうことはあります。  すべてをガチガチなルールに当てはめようとすると苦しくなってしまいますから、要注意。“食事=楽しくない時間”にしないことのほうが、よっぽど重要です。  まずは大人も子どもも、自分の食欲や食の好みを大切に。そして食事が大切な時間になれば、健康的な食事法に関心を向ける余裕も出てくると思います。  食育の最終ゴールの一つは、どう食べたら健康的で有意義なのかを、子ども達が自分自身で考えられるようになること。まだまだ成長の過程ですから、焦らずゆっくり取り組んでみてくださいね。 <文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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