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長谷川博己が綾瀬はるかを献身的に支える“都合のよい”補佐役だけでは終わらなかった理由

ただかっこいいだけの男ではいられない時代に

ひとつの役を徹底的に掘り下げていくことは俳優として当たり前のこととはいえ、その解像度の高さは突出している。
福田 靖 , 田渕 孝『NHK連続テレビ小説 まんぷく 下』NHK出版

福田 靖 , 田渕 孝『NHK連続テレビ小説 まんぷく 下』NHK出版

その一方で、番宣では、『櫻井・有吉THE夜会』(TBS 8月10日放送)では、複数のカメラがまわる順番に合わせて決め顔する、記憶力とリズム感が必要なゲームで先走り、すんと澄ましていた顔を豹変(ひょうへん)させ、そのギャップを楽しませてくれた。ただかっこいい、できるだけの男ではいられない時代に長谷川博己は生きている。 10月からは『まんぷく』の再放送がBSではじまる。発明家にして実業家としての天才性のなかに内包する扱いが難しくひじょうに人間くさい萬平さんを再び楽しみたい。 <文/木俣冬>
木俣冬
フリーライター。ドラマ、映画、演劇などエンタメ作品に関するルポルタージュ、インタビュー、レビューなどを執筆。ノベライズも手がける。『ネットと朝ドラ』『みんなの朝ドラ』など著書多数、蜷川幸雄『身体的物語論』の企画構成など。Twitter:@kamitonami
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