
ここまで説明した段階で、最善手に賭ける覚悟はあるかと尋ねたところ、紗良さんは「本命彼女になれないなら嫌われて疎遠になってもかまわない」という決意を語ってくださったので、ハイリスク・ハイリターンの一番確率の高い方法をお伝えすることにしました。
弘毅さんの性格や恋愛経験などを踏まえて考えると、
≪できそうで“できない女”≫
になることが、最善手でしょう。
弘毅さんのようなモテ男は、女性側から追いかけても逃げるばかりで振り向いてくれる可能性は低いため、男性側から追いかけてこさせるように仕向けるのがベスト。
ただし、よっぽどの美女でない限りは普通に接していても追いかけてきてくれないので、「この子はユルそうだからワンチャン遊べそうだな」と思われるような振る舞いをして、ガッついて来させるという作戦です。
そこで、次に挙げるような「簡単にできそうな雰囲気」をエサにするのです。
●お酒は弱いけど飲むのは大好き
●押しに弱いので断ることが苦手
●下ネタにノリノリで乗っていく
●失恋したばかりでさびしい時期
要するにこの4つの特徴を持ったキャラを演じるということ。この特徴をすべて兼ね備えた女性は、彼のようなタイプからロックオンされやすいのです。
もちろん実際には一線は越えさせずに、徹底的に“おあずけ”して引っ張り続けるのがポイント。彼のほうから告白してきて本命恋人になれるまでは、身体の関係は持たないようにかわし続ける必要があります。
そして、ハイリスクではありますが、可能な限り彼のコストと時間を使わせまくるという手もあります。星付きのお高いレストランをおねだりして奢ってもらったり、丸一日たっぷり一緒にいられる某有名テーマパークデートに連れて行ってもらったりして、とことん“投資”してもらいましょう。
すると、最初は性欲だけが目的で追いかけてきていたとしても、コストや時間をたくさんかけていくうちに、いつの間にか本気で好きになっているということが意外と起こりうるものなのです。