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北関東が育んだ“イケメン俳優3人”の独特な空気感。マイルドヤンキー感、人間味の魅力

山中柔太朗のイメージ

 さて、群馬を地域的に区分すると北関東になる。群馬の他、栃木、茨城の3県で構成される北関東といえば? 町田の爽やかな話題の後でなんだけれど、やっぱりヤンキー文化だろうか。  ヤンキーのイメージだと、群馬、栃木、茨城の順でちょうど色濃くなる。栃木出身の詩人・相田みつおはなぜかヤンキーから人気があるらしい。足利市出身の相田と同郷の俳優・山中柔太朗はどうだろう?  ヤンキー感がないことはない。でもその名の通り、フワッと柔らかな手触りが、5人組ユニット「M!LK」のアイドルであることを証明している。初主演作『飴色パラドックス』(MBS、2022~2023年)で筆者がインタビューしたときには、もの静かでクールビューティな印象を受けた。

マイルドヤンキーが似合う中川大志

 ヤンキーから受けるイカついイメージとはかけ離れてはいるが、山中は静かなたたずまいだからこそ、逆に猛々しいポテンシャルを感じさせもする。  ではもうすこしマイルドな意味でヤンキー感が似合う俳優はいないだろうか?  NHKのコント番組『LIFE!夏』8月11日放送に出演した中川大志がいい感じにマイルドヤンキーだった。コント名は「いるんだろ?」。中川演じるヤンキー風なチンピラ男が仲間を従えて、雑居ビルの一室にやってくる。クセの強い仕草と口調で「いるんだろ?」と見えない相手にただただ呼ぶだけ。  でもどこか都会的で、ソフィスティケートされている。東京生まれにして茨城育ち。この出自が面白い。東京と茨城を行き来するうちに彼のマイルドな雰囲気は醸成されたのだろうか。
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“北関東の三銃士”
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